バズマザーズ『普通中毒』-③「せっかちな人のための簡易的な肯定」
一番奇才感があるおかしな曲。
とても好き。
8bitなイントロからナイフみたいなリフへ。
今聞いて思うのはすごくグルーヴが気持ちいい曲だということ。
ドゥンダドゥンダというベースラインとスネアの重ね合わさる3拍子目。
これ、キーボード入ってるのはAメロの頭だけなんかな。
幽居先の宇宙で火星生まれはどうも礼節が無いなんて往々に憤慨して
「せっかちな人のための簡易的な肯定」
このSF(スーパー不思議)な世界観と卑近で卑小な肌感・思想の交わりが
たまらない。
どこかでアイデアとは距離間であり、距離感は驚きであり、驚きこそが芸術の価値だと聞いたが、 そのノウハウの聖典があるならリードを飾るような表現である。
この曲から山田はアフロ山田となったわけだが、
そのぐらい大きく思想が変わったことを象徴する曲なのだろうなと思う。
ところで君は手錠のカギをずっと探してるように見受けるが、果たして何につながれてるというの?
「せっかちな人のための簡易的な肯定」
シングル盤よりこなれてきれいになった(米1)が、俺はこちらのほうが好きだ。
単に新しいからという理由かも知れないが。
米1
・ギターの音のトレブルが下がった。
・ワウワウするようになった。
・ドラムもよりタイトになった。
・2番のAメロのオブリガードがなくなった
・アウトロのデーンデーンのところのチューニングフレーズがなくなった