バズマザーズ『普通中毒』-⑥「傑作のジョーク」
アルバムリードトラック二曲目。
テーマは人生について?
ぐるぐる回転木馬が回っている
「傑作のジョーク」
人生とは回るものだと感性の尖った一部の者は関知するらしい。
中島みゆきの「時代」しかり、
銀杏BOYSの「人間」しかり。
だけど、この曲はその輪に入れない人間の歌だ。
アイリッシュフルート?的なキーボードの音色が郷愁を誘う。
最後に傑作のジョークを一つ。
人生に行き詰まったある男が
精神科に救済を求めて言う。
「何をしても笑えやしないのです」
「傑作のジョーク」
有名なジョークだ。
ベタで陳腐で小咄だ。
だけど、傑作である。
永遠の救いはない。
我々は痒いところにムヒを塗ったような一瞬の刹那救い救われた気分になる。
その連なりを遠くから眺める僕。
淋しいが輝きを眺めるのもまた耀きである。