ハロウィンにボブ・マーリーのコスプレがしたい
所属しているバンドサークルでボブと呼ばれている俺は、ここは1つ音楽サークルなのにあやかってレゲエの神様ボブ・マーリーのコスプレがしたいと考えている。
これがミンストレル・ショーにならないか心配。
ミンストレル・ショーとは
ミンストレル・ショー(minstrel show)とは、顔を黒く塗った(Blackface)白人(特に南北戦争後には黒人)によって演じられた、踊りや音楽、寸劇などを交えた、アメリカ合衆国のエンターテインメントのこと。
ミンストレル・ショーは、いまや人種差別を助長するものとしてアメリカのエンターティメント界ではタブーとなっている。
ラッツ&スターとももクロが黒塗りメイクの写真をTwitterに挙げた結果大きな批判を呼んだのは記憶に新しい(そこそこ)。
でも別にやってもいいだろという気もしている。差別の歴史を経験した、もしくはそういう背景を持つ黒人が俺の仮装を果たして目にすることがあるだろうか? よしんばどこかで見つけたとしても、そこからほんの少しでも不快感を感じるだろうか?
というのが第一自意識の主張である。
それに対してメタ的な第二自意識はこういう。
いやいや、少しでもそういう可能性があるにも関わらずそれをやる、ということがすでに差別の歴史を知らないということなんじゃないか? ももクロの記事でも言われているように、「そんな意図はなかった」という言い訳は被害者には通用しない。そういった場面で「まあそんなことはないだろ」と可能性に欠けてしまうこと自体が不謹慎だろ。
それに対してさらにメタ的な第三自意識が言葉を返す。
いや、大体これは黒人のコスプレじゃなくてボブマーリーのコスプレですから。ボブマーリーといえばレゲエの神様で、多くの人の尊敬を集めているのは世界的に知られた事実。そんなボブマーリーの真似をすることはそれすなわち真の意味でのリスペクトでしょ。前述のとおり俺はバンドサークルに入っているギタリスト。ボブマーリーのコスをして何が悪い。じゃあ、マイケル・ジャクソンのコスプレするのもいかんのか? アースウィンド&ファイアーもか?
第四次意識<お前ボブマーリーの曲ほぼ聴いたことないやろ
このような、堂々巡りが止まらない。
サークルではウケたい。
でも無意識に差別をするような平和ボケクソやろうだとは思われたくないしそんな振る舞いはしたくない。
そもそもこれ、おもろいかなあ???
ドーランとドレッドのウィッグを前に、俺は自問自答している。