『イット・フォローズ』70点 バカの考えた話
永遠にお化けがついてくる系恐怖映画『イット・フォローズ』。
思った7倍バカの考えた話だった。
”それ”は人からうつすことができる
”それ”はゆっくりとあるいてくる
”それ”はうつされたものにしかみえない
”それ”に捕まると必ず死ぬ――。
こんなキャッチコピーをみたら、概念系の敵だと思うやん?
めちゃくちゃ物理攻撃が効く!
そして、ほかの人は見えないけど触れる! つまり平たくいうと遅い透明人間!
セックスをすれば人にうつせるというのも簡単すぎる。
実際作中で実践する描写があるが、そこら辺のヤリチンビッチに移したら感染しまくって自分とこ絶対かえってこおへんやんけ。
来たところでそこまで怖いことしない。
鍵かけたら部屋入ってこれないし。。
そもそも海わたってこれるの? 地球の裏側に言ったら一生追いつけないんじゃないの?
やまほど対処法が思いつく。
それなのに
主人公ジェイらは全然それらの対処法を全然取らない。
ここでキモとなるのはむしろみんなが全然信じてくれないという恐怖ではないかと思うのだが、そこは意外とすんなりクリアできてしまうのだ。
それでも
画面の端に移りこむモブが実はお化けかも…という予感の恐怖、そしてそれが外れた時のスカシや当たった時のギョ!の変幻自在さ。
それは確かにこの映画のユニークな部分だった。
でも、明らかにもっとうまく活用できたよなあ。
メタファー
”それ”は「性病」だとか「死」だとか「生活習慣病」だとかのメタファーじゃないかといわれているらしい。
確かにぼーっとしていたらひたひたと忍び寄ってきて、それなりに対処法はあるんだけど、手をこまねいているうちに終わってしまう人も多いという点ではいずれにも通ずるものがある。
新しさ
にあふれた新鮮な設定とは言われているけど、こういうの、ホラーゲームとかであるよな。
ずーとついてきて気づいたらぶつかられて死んでしまう系の敵。