会社にレッドブルが来た
今日は会社にレッドブルガールが来た。
レッドブルの飲み方みたいなノベルティを受け取ると、レッドブル1缶がもらえる。
しかも、0カロリーか普通か選べる。
――そうか、彼女らはヤクルトのおばさんと同じ業態だったんだ。
至極当たり前の事実だが、新鮮な驚きだった。
レッドブルガールに「レッドブルを飲んだことはありますか?」と尋ねられた俺は「もちろん…めっちゃ…飲みますよ」と心持ちテンション高めに答えた。
まるで、初めての新刊コンパニ参加した大学生のようだった。
続けて、「どんなとき飲むんですか?」と尋ねられたので、「そうですね…………………やっぱ………元気が欲しいときですかね!」と答えを返した。
悩みに悩んで答えたのに、愚にもつかない回答だ。
ガールはニコッと営業スマイルを浮かべ、プルタブを上げたレッドブルを俺に渡してくれた。
内心、「昼ごはんと一緒に飲もうと思ったんだけどな…」と思いつつ、愛想よく受けとる。
レオポンの小水のようなレッドブルの薄すっぱい味が、胸に沁みた。