現代でよかった
朝起きて、記事を仕上げてナニワ金融道。
記事を仕上げてナニワ金融道を読んだ日だった。
契約書とか億劫がる人間はなるべくその世界に加わらないでひたすら守りを固めてお金をゲットできることを狙って生きていくのが良い気がする。
しかし、ナニワ金融道では公務員というのは金を持ってくるカモのような扱いをされていて、安定な道を選んだところで忍び寄る陰からは逃れられるという気もする。
生き馬の目を抜く社会であるが、流石にナニワ金融道のころの手口はほとんど古くなって使えやしないらしい。
社会よ、どんどん清潔になってくれ。
夜は平山夢明の『異常快楽殺人』を読む。
みんな100人単位で人を殺し、屍姦を楽しみ、人肉食や人体加工に興じる。
こんな人間が100年もしない昔に存在したのだ。
人間の数に対し一定数こんな人間が混じるとするなら、今だって起こっていると考えるのが自然である。
日本では津山三十人殺しとか愛犬家殺人事件とかオウムとかあるけど、流石に100人単位は現状想像しがたい。
でも、ないわけがないという気もする。
衣食足りて礼節を知ったことや犯罪捜査技術が進化したことが良き方向に働いてくれたのだろうか。
催促してよかった
意図的に夜更かしして遅起きしてやった。
15日締め切りの記事があるのだが、全然連絡がこない。
「催促したいなーでも面倒だなー」と思いながら別の記事に取り組む。
ベッドでギターを弾いて、寝間着のまま仕事をする。
理想的だろうか?
奥田民生みたい?
──全然そうではなく、ルーチンにとらわれているだけだ。
とりあえず、やりたいと思ったときにシャキッとやっていったら原稿は進むものだ。
昨日、別の記事の参考書籍も読んだしヨユーだぜなんて思う。
カタカナを使って軽薄さを演出だ。
記事を書き終えて、えいやと催促してみる。
昨日GOサインが出ていたのだが、忘れ去られていたらしい。
催促してよかった。
以前の俺なら催促をためらっていただろう。
催促した結果あちらの気分を損ねたらつまらんし、そうはならんにしても仕事に関することをアクセラレートするなんて下らんと思っていたからだ。
でも、今では催促する。
むこうの気分を害してもこっちに落ち度がないと信じていたらどうでもいいし、仕事だってもうやりたいと思って進めるしかないし進められないならやっても仕方がないからだ。
あーよかった。と思って家を出る。
珈琲屋で仕事をするが。いつもの胃袋ぐるぐるでつらい。
家でエリンギと豚肉とねぎのバター炒めを作ってたらふく食ったからやられちまったのだ。
家の料理だからといって気を抜いてたらふく食べてはならない。
家に帰ってスキマで無料公開の「ナニワ金融道」を見る。
面白がって、午前4時に寝る。
ストップウォッチ
起きたのは10時過ぎだった。
前日の夜更かし(午前3時ごろに眠った)がたたって俺はふらふら。
ギターを弾いてパワーをためる。
格ゲーだったら攻撃したい放題。
格ゲーのことよく知らんけど。
じゃんじゃかギターを弾くとギターが出てきた。
音楽は素晴らしい…か?
元気ではなくギターが出てきたのだ。
このままではいかんと、家を出ることにする。
『燃ゆる女の肖像』を映画館に見に行くのだ。11:50上映開始。
つるつると滑る道を30分ほどかけて歩き、辿り着く。
映画館に。
のどが渇いていたが、あえてジュースを頼んだりはしなかった。
最近はもう金を気にせず、映画館に飲食代を貢ぐことにしていた。
でも、その時は頼まなかった。
結果としてジュースを飲むか飲まないかの問題などえいがを見ていたら忘れてしまうので350円分得したと思う。
映画を見終わって、カフェーへ。
仕事をちょっと進める。
ストップウォッチで時間を計って仕事を進める方法、以前は馬鹿にしていたけど実際実践してみるとなかなか勝手が良い。
ピッと音が鳴るのが公共スペースで少し気まずいけれど。
やってられる。
色々やって19:00前に家に帰る。
起きるのが遅かったのでこの時間になったのだ。
蛮勇と過信と臆病と無知と知恵と判断力と車酔い
田舎で目覚める。
枕が見つからないので、掛け布団を枕にして寝ていた。
でもぶ厚い毛布を使っているので大丈夫だ。
嫁はんがトーストとベーコンと目玉焼きとトマトを用意してくれた。
ありがたくいただく。
まるで仕事をしていない。
嫁はんは仕事にいく。
スクーで「起業は怖くない」的なタイトルの動画を見る。そうはいっても物事には両面があるわけで怖いだろ、と思うが、俺という人間の家計のバランスシートを考えるにあたって事業を起こすとか人を雇うとかいう判断を完全に排除してしまっているのは「臆病と無知」由来以外にないよなあとは思う。
でも、蛮勇と過信に比べたら臆病と無知の方がいくらかましだ。
智慧と判断力を磨かねばならぬ。
そうこうするうちに嫁はんが帰ってくる。
嫁はんは最近購入したSwitchでどうぶつの森をせっせと開拓している。
それを横目にまだ残っていた動画を見たり、こだま「ここは、おしまいの地」を読んだりする。
さくらももこのエッセイほど面白くはないが、その代わりに不幸さとそれをフラットに見る著者の低体温な目線は独特だなと思う。
昼からは車を運転して、カフェに向かう。
途中、完全に道が雪に埋まってしまったボコボコ道を進んだ。
嫁はんは車酔いして、「ブエェ」と丸めた舌をのぞかせる。
辛そうである。
しかし、カフェはおしゃれで料理もうまかった。
その後、図書館へ。
本を少し読んで、俺は盛岡へ。
嫁はんは田舎町へ。
嫁はんのダメージは思ったより甚大だったようで、家に帰ってからも胃が手で握られているようにつらかったらしい。
珈琲焼肉田舎夜空
嫁はんが盛岡から田舎村へかえる日。
とりあえず、朝は職場に顔を出すというので俺は家でロッケンロールベイベー。
──アコギを引く。
下手な歌をア・カペラで歌う。
歌を練習した結果経たから上手に変わった例を俺は見たことがない。
ライザップのCMみたいに歌下手な奴がうまくなるCM流してくれたらいいのに。
それがないってことは“それがない”ってことなのだ。
昼前に嫁はんが帰ってきた。
カフェに行く。
最近の俺はラーメンや カレーなど若き胃袋がぐぐいと栄養素を吸収するために欲していた脂質・タンパク質・炭水化物の塊をうまく消化することができない。
だから、パンを食べることしかできない。
昼は、一杯530円の高級目の珈琲と同じく530円のホットサンドを食べる。
嫁はんは一杯1350円のより高級な珈琲を飲み同じく530円のホットサンドを食べる。
ホットサンドにはチーズや生ハムや大納言小豆やバターが大量に挟まれている。
これを食べても胃袋が痛くなったりしないということは、俺はやっぱり昼食を食べ過ぎということだろうか。
成分の問題ではなく、量の問題だろ。
その後、田舎町へ車を走らせる。
数週間前よりも道路は除雪剤により整備されていた。
とはいえ、時折、ブレーキが雪にとられる。
危うく前の車にぶつかりそうになった。
2時間ほどのドライブ。
雪まみれの田舎。夜空には星が点在している。
夕食は焼き肉。
高級な珈琲を食べ、夜ご飯は焼き肉。
贅沢じゃないか。
モバイルWifiは田舎でも機能した。
その通信機能を活用して、俺は今日記を書いている。
もちを引っぺがす
嫁はんが田舎村から一時帰国する日。
俺は寝坊した。
10時前くらいに目が覚める。
朝起きたら枕元のギターを弾くのは、指先の運動と440Hzからなる倍音の振動によって強制的に脳みそを目覚めさせるためである。
昼前に嫁はんは帰ってくる。
そのとき、俺はギターの練習を終え、レンジで温めすぎてぺしゃんこになったもちをせっせと5年前のクリスマスにケンタッキーのおまけでもらった青い皿から引きはがしているところであった。
「なんでアルミホイルの上に敷いて焼かないの!」と嫁はんは胃の腑から声帯までを通り抜ける風の速度と勢いを高めるが、俺にだって俺の事情がある。
トーストで焼くと、うまくもちが温まってくれないのだ。
かといって、アルミホイルをレンジでやるとパチパチと音が鳴ってコワイ。
だから、仕方なくサンタとトナカイが描かれ、ど真ん中に2016と刻印された皿にカリカリになったもちを張り付けているのである。
引きはがして、あんこを直接塗り込み、口の中に豪快にかきいれる。
──うまい。
嫁はんは昼から昔のサークルの友だちと桃鉄大会。
その間、俺はぐっすりとねむってしまった。
ここ数日、深夜2時に寝るペースを続けてきたことがたたったらしい。
夜になる前に嫁はんと家をでて、買い出しと目覚ましを同時にやる。
夜中には『愛の不時着』の9話を見た。
リ・ジョンヒョク中隊長はさすがに女にかまけすぎではないかとあきれるが、話自体はずっと面白い。
あと、7話である。