裸で独りぼっち

マジの日記

小説

星の子(小説)の感想─映画を見てから読んだ

映画を見てから原作小説を読んだ。 映画を見てから読んだ。この俺が映画を見てストーリーを知ったうえで本を定価で買って読むとは! 実際原作を読むと映画のお粗末な部分がやや見えた。謎の人物だったでぶでうそつきのひろゆきがやっとわかった。 全体的な読…

20201008_ヤギより上、猿より下

家でしか進められねーな―と思っていた仕事を外で全部進めた。 結局、場所やツールは問題ではないのだ。 情熱が重要である。 情熱というか、「かられる内側のやつ」が。 「あーいやだいやだ」と思っていてもかまわない。 内側の奴がエンジンである。それは従…

20200930_デブを捨てに

平山夢明『デブを捨てに』を読んだ。 「いんちき小僧」と「マミーボコボコ」はかなり読後感が似ている。マミーポコポコはどっちかといえばマミーポコポコで、『ヤギより上、猿より下』の「パンちゃんとサンダル」に「マミーボコボコ」感がある。なにいってる…

20200927_明るい夜にでかけて

朝からナガハマ珈琲にいった。 嫁はんは腹が減ったということでいちじくのタルトとカフェオレを頼み、俺はアイスチャイを飲む。 しかし、店を出て結局腹が減ってマックにててりやきマックバーガーセットを食べてしまった。 てりやきはうまい。 その帰りにケ…

20200830_あかんやつら

春日太一の「あかんやつら」を読んだ。 時代劇を全然見てこない人生だったし、仁義なき戦いも見ていない。どんな大企業面していてもでかくなるには大波を何度も超えているんだなあ。まあ、ここから入門してもいいだろう。 とにかく無茶をしてきた「あかんや…

津原泰水 『11 eleven (河出文庫) 』感想 ちょっとむずかった

読書メーター感想 幻冬舎との騒動を機に購入。3ヶ月かけて読み下す。 俺には少し難しかった。 レベルの高いことをしてるのはわかるんだけど、あんまり読み進めるフックがないというか…。 その中でも『五色の舟』と『土の枕』は比較的楽しめた。 こちらのとお…

さくらももこさんとのぶみのこと

さくらももこさんがなくなったので、というわけではなく『さくらえび』を読み返した。 いや、嘘だ。さくらももこが死んだから読み返した。 『○○の○○』や『あのころ』3部作ももちろん読んでいるのだけれど、僕はこの本が一番好きである。 さくらももこと友達…

サンドウィッチマンの軌跡本『復活力』 77点

復活力 (幻冬舎文庫) 作者: サンドウィッチマン 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/08/03 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 仙台の本屋ではこちらが大平積みである。 「~力」とはあるが、なんらかの知見や自己啓発を目的とする記述は…

『泣き虫しょったんの奇跡 完全版』90点

ノンフィクション(本)の方の感想。 ノンフィクションや小説に点なんかつけれないだろと思うがそれならなんで映画ならつけれるんだという話になるのでやっぱりつけてやった。 別に100点くらい熱中して読んだのだがじゃあ90・80点台の映画はもっとだめなのか…

『ギフテッド』山田宗樹 小ぶりな二十世紀少年 72点

『百年法』という傑作小説がある。 その作者は『嫌われ松子の憂鬱』でも有名な山田宗樹。 その山田宗樹が『百年法』の次に著した作品がこの『ギフテッド』である。 結論から言うと、小ぶりな二十世紀少年みたいな話だった。 食べ応えがやや足りない代わりに…

『コンビニ人間』感想 非人間性というレンズで、人間性を映す

コンビニ人間は、第155回芥川賞受賞作です。 購入方法:Amazon ストーリー: 内容(「BOOK」データベースより)36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニ…

村上龍『69』を読んでる途中の気持ち

村上龍『69』を読んでいる。 彼女にお前なら好きだろうといわれたからだ。 小学生時代の俺は村上龍を知らず、 中学時代の俺にとって村上龍は原題が「クリトリスにバターを」という小説『限りなく透明に近いブルー』を書いた癖に権威づいている人で、 高校時…

『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』―エロいおじさんの可愛さは最強だ。

2016年2月22日。27歳の自称フリーモデル宮原真理容疑者(27)が6000万円を窃盗した疑いで逮捕された。被害者は和歌山県在住の資産家男性(74)。宮原容疑者と男性はデートクラブで出会い、交際していたという。 「1億円くらいは紙切れみたいなもんなんで私に…

『スペードの3』―戦いから逃げるな、つまりいつもの朝井リョウ

『桐島部活やめるってよ』『何者』『武道館』の朝井リョウの2014年の作品。 2017年4月1日に文庫化された。 この作品を書いていたころはまだ東宝の社員だったんだね。 この人はあまりにも、作家的な特性を備えた人だなとインタビューや小説やラジオを読んだり…

早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』―バカミスを馬鹿にするバカにはなりたくないが…

第50回メフィスト賞受賞作。 京極夏彦、森博嗣、清涼院流水など錚々たる面々を輩出してきたこの賞の 第50回の作品としては最低ラインは超えているものの期待値は超えていないというのが、正直な感想だ。 目次 良いところ―ミステリ的キャッチーさと小説的サー…

小説『七帝柔道記』感想― 体育会系のリアルな良さがわかる

北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大の七校で年に一度戦われる七帝戦。北海道大学に二浪の末入った増田俊也は、柔道部に入部して七帝戦での優勝を目指す。一般学生が大学生活を満喫するなか『練習量がすべてを決定する』と信じ、仲間と地獄のような…

マルチ商法の小説『ニューカルマ』感想

■はじめに 出会い系の女にノコノコつれられてア○ウェイのカレーパーティーに行って以来マルチ商法のことが頭から離れない。 まるで、マルチ商法に恋してるみたいだよ…。 いずれはマルチ商法と枕を交わしたいぜ。 ということで、「マルチ商法 手口」とかでグ…