20200801_アメリカンスナイパー
8月が始まった。
嫁はんの忙しい1か月が始まる。
「他称」ヒモの俺はその心労についていけない。傍観者である。
ただ飯を作って植木に水をやるだけ~(掃除くらいしろ)。
ずーっとちょびちょび見ていたアメリカンスナイパーを見終わった。
顛末は知ったうえでめちゃくちゃ途切れ途切れに見た。
戦場では勝っても地獄、負けても地獄だなと月並みな感想を抱く。なにせ身近に戦争がないので彼の国のできごととしてみることしかできぬ。
田舎のカウボーイ気取りが一転、射撃の才能を発揮して奇麗な嫁さんまで捕まえネイビーシールズに転生した件さながらだったカイルが戦場に行ってからはとにかく「落ちる」展開ばかり起こる。年端もいかない子供を打たなきゃならないし、嫁さんとは気まずい時間が増えるし、戦場でせっかく助けた仲間は後日死んだと聞かされる。
もちろん子供が生まれたり助けた相手に称えられたり救いとなる出来事もなるのだけれど、それも戦場で起こったことではない。
虐殺者の根城まで誘導させた男は自分が殺したようなものだ。というわけで下がって下がって、最後踊り場に達したと思ったら底が抜ける。
とはいっても底は真っ暗なのでじっくり描かれない。
ただ、事実が字幕で記されるだけである。普段は血気盛んなことをいうこともあるけど俺は戦場ではすぐに役立たずになって仲間を守るなんてことは一切考えないだろうなあ。
でもそれでいいんだ、平和にフリーライドして幸福むさぼろうぜ~、と思った(いいのか?)。
結局俺はイーストウッドとかスピルバーグとか王道が好きだなあと思う。
いみじくも大衆代表とは俺のことである。
さらに、幻想と社会ならどちらかといえば社会の方に興味がある。
ダブル村上でいえば龍派である。
ただし、それはあくまで「個人」が努力なしで観測できる範囲の社会でしかない。
真のジャーナリズムに使うなけなしの勇気も金もない。
小市民でやらしてもらってます。
かように反省するかのようなそぶりを見せつつも己の体躯をリスクにさらしてまで何かを手に入れようという気はさらさらないのだ。
今日も健康的な食事をとって少しの筋トレをして安価な娯楽に寝そべるだけ。
おっと、俺をイラク派兵(いつの話だ)に誘うんじゃないぞ?
機能はミスタードーナツでタピオカを飲んだ。
以上。