裸で独りぼっち

マジの日記

オン・ザ・ロック

オン・ザ・ロックを見た。

オン・ザ・ロック

嫁はんと見た。
つまらなくはないが、どうにも釈然としない話だったというのが共通の見解。
だって、この話、平たくいうと「浮気を疑ったけど結果取り越し苦労だった」ってだけじゃないですか?
どう考えても考察班が「実は夫はやっぱり浮気している」とか「主人公が浮気している」とか「父親は実は死んでいる」とか思っても見ないだまし絵パズルを解き明かさないと話としてあまりに起伏がないというか……。
なんか三方よしみたいな感じで終わったけどそれでええんか主人公!!
結局旦那の浮気疑惑がいったんは解消されただけで、今後も父親との関係はダラダラ続くし女としてまた職業人として自身が失われていくことからは逃れられないんじゃないか?
いったんは本を書き始められているけども。

夫が育児とか火事を割とまかせっきりぽかったり、誕生日プレゼントの一つ目がスーパースマート電気鍋みたいなやつだったり、やや前時代的な姿勢であることへの回答みたいなものはないのか?
いやまあ、フェミニストちゃうし別になんでもええんやでワイは。
でも父親が「男は女を支配するのが望みだ」的な発言をして、それが予告編にも使われている以上なんらかの回答が現代の映画ではあってしかるべきに思うんや。
メキシコで父親に切れただけではそれは収まらんやろう。

もちろんソフィア・コッポラフランシス・コッポラとの関係をそこに重ねることでシネフィルは喜ばしかったり絵解きができたりするんかもせんけど。。。俺にはよくわからない。

結局おやじの時計を外して夫の時計をつけたってだけで、いわゆる現代的な自立は獲得していないんじゃないのだろうか。まあでも、そういうの押し付ける意見は嫌いなんだけどサ。
イケてる金持ち外人おしゃれ生活映画はそれだけで見てて楽しいし好みなので全然よかったけど釈然とはしなかったぜA24。

なんか幼稚園のシングルマザーの話が随所で出てきてたけど、考察したらあいつの浮気相手が夫だったりしないかな。だったら面白いねんけどな。

 勝手なことを言っている。

まあ、映画の感想なんて全部勝手なことなんやけど。