裸で独りぼっち

マジの日記

20201201_ないものねだり

取り合えず月末の忙しさから解放されて、どうにも無為に時間を過ごしている。

いや、そういうが掃除をしたり12月野予定表を作ったりとよっぽど意味があることをしているのだ、という気もする。

それはただしい。

でも、感覚的にそういうのは雑事で、何かもっと今しかできないことをしなければという気持ちが湧いてくる。

そしてそれはいっぱいある。

 

嫁はんがワイヤレスイヤホンを忘れて職場に行ったので届けた。

ああいうことをもっとすべきである。

なんというか、確実に人の役に立つことを。

依頼されて、ではなく能動的に。

 

そう思うのだけれど、どうにも気が向かない。

かといって、楽しいことに向かうのも何か気が引けてしまって、結果として変に懊悩して言う時間が増える。

 

一日の終わりに「ああ、もっといろんなことができたはずだったのになあ」と思う。

こういう生活が嫌だから人はフルタイムで働く仕事を求めるのだろう。

 

しかし、子どもができたりなんかした日には、こういう生活がきっと恋しくなるんだろう。

ないものねだりばかりである。

 

夜は『愛の不時着』を見る。

第8話である。

 

俺は映画を見たら批評などしてこざかしく物語論を語るが、実際のところこういうリアリティもへったくれもなく大衆的な話だし「最高にうまい脚本だ」とすら思う。

軍服にハートマークつけるってそんなあほな話はないが、それによって生じる面白みが上ならそれでいいのだ。

結局、俺は物語に奉仕してほしいだけなのかもしれない。

物語を自分から知ろうとしなければならない、こちらの能動的な掘削が必要な作品はだから嫌いなのだ。

ずーっと、アパシーの子供である。

爺になった時にどうなるかが想像もつかない。

不安、というほどではないが、暗夜行路である。