人生を背にオーケストラ
夕方から地方大学のジャズオーケストラのコンサートを見に来た。
俺は地方の知らないやつのイベントを見に来るのが好きなのである。
知らん学生の発表会はいい。箱庭みたいな空間で恋や青春を煮詰めた若もんの集大成を即席めん的に楽しみに行けるからだ。年取ったからじんとくるんかなと思ったが別にそんなに年取っていないし現役の時からそういうの蚊帳の外から見るのは好きだった。なんで?
— 宮田バイザー (@miya080800) February 23, 2021
こういった形でエモを重ねている。
俺はエモジャンルの音楽は好きだが、人間のエモーションを揺さぶるような体験は嫌いだというのに。
「ああ、わかった。豚(俺)は常に傍観者でいたいんだね」
とマングース(嫁はん)は俺に言った。
そうなのだ。
こういう心象ってまあ、ゼロ年代ラノベ主人公とかに典型的にあった心象というか、その源流を探るとハルキムラカミの無気力感にたどり着くというか……。
結構典型的だな、と自分で思うのだ。
その話をしていたのは庄や。居酒屋。
店内には声のでかいおっさんがおり、横の席に座る女子看護大生をナンパしている。
それを背中で感じながら、人生を話す。
ドラマや映画を見て典型的だなと冷めていたような、現実が意外と背中合わせにあったりすることが増えてきた。
なかなかこの曲なんてよかった。