『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』ネタバレ感想
昨日は少し寝坊して、10:00前に起きた。
二度寝をした。
本当は朝は眠くてたまらないのだが、嫁はんの朝ごはんを作る為に無理やり起きる。
すると、脳に血が通ってだんだん眠くなくなってくる。
実は、思考より先に無意識が行動を決めていて、思考はそれに理由付けをしているだけだと最近明らかになってきているらしい。
だからこそ、強制的に行動を起こすための装置として習慣とか、外圧があるんだろうなと思う。
自由は、無意識を不自由にするのだ。
大悪党の集結というよりはポンコツ悪人集団、世界を救うという感じで、やっぱりGoTG感がある。反乱軍を勘違いで殺しちゃうとか、悪人ポイントが高くても「子供は殺さない・子供の殺人は許さない」という一点があれば正義ポイントが上回るんだなあと。善悪の基準があいまいになってもそこはいきのっている此岸のラインなのだ。
逆に言うと、子どもを守る側に立った時点でもちろん悪人側ではなくなり、前作と同じく「悪人ってほど悪くないよなー」な印象になっちゃうんだけどまあでも大人には情がないし、なんなら過去に任務で子供も殺してるだろ感がにじむのでやはり悪党側へ傾く。
まあ、ギャグ映画なのでそこを掘ってもしゃあないんだけど。ノーランバットマンじゃないんだから。ポルカドットの能力が派手で、爽快感があって好きだったなあ。あいつだけちょっと日本の漫画っぽい屈折した外連味がある。にもかかわらずカラーであることが重要だから映画である意味があったしね。だからこそ、エンドロール後の復活で期待したのはピースメーカーじゃなくてそっちだった。あいつを生かすことが今後の伏線になるのか?
kaijyuもいい感じに気持ち悪かった。ただ、あいつにどれだけの自我があるのかねという点は気になる。「この街は私のものだ…!」て言うてたけどお前は街の単位で物事を考えるのか。ずいぶんローカライズされ過ぎじゃないか。まあ、地球単位に話を広げるとまたややこしくなるのでそうするのがベターだったとは思うけど!
面白そうだなーと思った映画はたいてい面白い。
それは俺が面白そうだなーと思って最初から面白がる姿勢ができているからというのも大きい気がする。
例えば『湯を沸かすほどの熱い愛』は生理的に無理な映画だったので今でも中野量太監督の作品を楽しめる気がしない。たぶん、面白かったらムカつくと思う。
キャンセルカルチャーから復活したジェームズ・ガン。
子どもを守るとか、多様性を尊重するとか、そういう今の世でのとりあえず絶対正義は外さず、バランスを取ったなーと感じられた。
俺は安全な映画の方が好きなので、それでいいよ!と思う。
今回「鳥」と「ネズミ」という小動物×2がカギとなっていた。
ネズミは終盤でも語られる通り、格差社会において底辺に追いやられた人間の象徴である。
鳥は、冒頭、ゴムボールによって殺され、しかし、市街をついばむことで復讐し、またハーレイと一夜をともにした王に寵愛され、飼育されていた。
これまたべただが、「自由」の象徴だと思う。
自由といえば昨日視聴した『フリーガイ』で、アメリカという国においてずっとテーマであり続けてきた自由が格差によって、誰もに与えられる権利ではなくなってきた(前からそうだったんだろうけど)ことが背景にあるのでは~、なんて、憶測をした。
でも、これは憶測でしかないから真に受けないでほしい。