うすあまい葛藤
昨日は夜半になってはやたら眠くなってしまった。
一酸化中毒者のようにぐったりと眠る。
一時の眠りについていると嫁藩が帰ってきて俺は起こされる。
おはようございます。
昼からカレーを作っていた。
今回、豚ロースとエリンギを入れたことでかなり俺好みのうま味がある味になった。
でも、よくよく考えると肉じゃがにカレー粉入れた飯になっただけかもしれん。
和風のカレーにはカツとごはんがよく似合う。
嫁はんは仕事について不安を抱え続けている。
俺も多少なりとも覚えがあるが、一個不安材料があるとそればっかり考えてしまって、考えていない状況がどうにも落ち着かないのだ。
忘れることを恐れている。
受験勉強の前なんてこんな悩みを抱いたものだ。
ミスが許されない仕事や試験の前には、どうしてもこういう心性が求められる。
なんとういうことだろう!常に不安であるという人間にとって最も苦しいことが、ミスのない仕事を達成するためには不可欠で最適なのだ。
そして、重要なことほどミスは許されない。
ブルシットジョブが蔓延するわけである。
失敗しても失敗しなくてもどうでもよいことはミスを防ぐためのコストがかからないのだ。
その部分をAIに管理してもらえたら非常に楽なんだけど、どうなんだ?
機械工学どうなんだ?
悪漢がのさばる世の中はよくないが、その中で快適に暮らそうと思えば、既得権益者になるしかない。
奴隷しか王を殺せないが、王を殺しても手に入るのは混沌だ。
ゆるやかな社会変革などありえない。
ああ、しょうがない。
しょうがないけどどうにかしたい。
こういうことを思う実行力のないアーティストを大人は嫌う。
俺も嫌いになってきた。大人だから。
でも、同時にそういう葛藤をずっと持ち続けてもいるんだ。
うすあまい葛藤をな。