宮古旅行1日目、浄土ヶ浜
ははのんきだね。
岩手県内で今年の休み期間は楽しむことにした。
特に何があるかも、しれないが宮古市役所にはひとりイケメンの兄ちゃんがいる。
それくらいである。
居住時から宮古までは車で100kmくらい。
大して遠くはない、という感覚を抱くのは俺が面積のでっかい岩手県に慣れ切ったからだろうか。
確かにそのくらいの距離を走れば奈良から京都くらいまで行けるのだ。
だが、道は広く車通りも少ない。
現地、浄土ヶ浜に到着し、まずは浜を眺めに行く。
海なし県に育った俺と島で育った嫁はん。
海に対する思い入れが違うのだ。
俺には思い入れがない分、新鮮味がある。
海はきらきらと輝いている。
毎日空を眺めるが、空はマットな美しさを、海は瑞々しい油彩の輝きを放っている。
ボートに乗って「青の洞窟」を見に行くことにした。
この「青の洞窟」、ボートを出せるような浜にはありがちで、北海道でも行ったことがある。
だから、差別化するためには船頭さんのトーク力が重要なのだ。
おそらく毎日話してきた内容なのであろう口上を立て板に水といった感じでベロベロと話す。
なかなかのものであった。
しかし何といって面白かったのはウミネコへのえさやりである。ボート料金1500円を支払うと、「はいオマケ」といってかっぱえびせんが手渡される。
なんだこれたべちゃうぞと思っていたが、それはウミネコに給仕する用のえさだったのだ。
人慣れして、ボートの周りを滑空し、えさをねだる海のにゃんこにかっぱえびせんを手渡し、くちばし受け取り。
俺の頭にウミネコが止まり、その様子を嫁はんが荒く撮影した。
旅はいいものだ。