映画『ショック・ドゥ・フューチャー』ネタバレ感想
22時前には寝た。
マンガの感想も何もかも読書メーターに登録している。
俺は得たものをすべて記録したいのだ。
記憶にはあんまり何ものこらないから、せめて記録を残したい。
記憶より記録が大事だと思っている。
おそらく子どもというのは記憶に属するものなのだと思う。
人が子供を作りたいというのは、自分が死んだ後も覚えている人がいてほしいというのが(具体的にそう思ってはいないだろうが比ゆ的な意味で)あるのではないだろうか。
そのあたりにぴんと来ないから、俺はこどもにもピンと来ていないのだろうなと思う。
まあでも、今ここにいない人の話をしても仕方がない。
地球(ここ)。
映画を見た。
あんまり前情報なしに「テクノ青春映画だろ?」くらいで観にいった。ものすごいインディペンデンスっぽい造りでフランス映画を見ているなあと思う。結論から言うとドキュメンタリーの感覚でリズムマシーン黎明期の音楽青春を描いている映画だった。とにかくリアルに当時ディスコとかニューウェーブ作ってたひとが「あ~っ」てなる感じ。
主人公は何も成し遂げていないくせにアーティスト肌だし、理解のある彼くんみたいなやつに金も慰めももらうし、階下は多分すごい騒音だしでちょっとろくでもない人間なのだけれど、それも含めてリアルというか、その部分はどのジャンルでワナビな人にも似姿がいるだろうなと思った。
滝や草原に巨大なレイヴ会場を作って最高の音響とサイケな映像でフェスをやるみたいな主人公が描いていた夢は確かに結実したからいいじゃないのよと思う。
途中のリフレみたいな仕事をしていたシーンはなんだったんだ。
東京がレコードのメッカとして褒められていたのはうれしかった。
レコードのことなんも知らんけどナショナリズムとしてね。
なんというか、客をもてなす感じではなく、こういうタイプの映画だよいう映画でしかし、もてなされずどんと目の前に椀を出されることこそが本当のもてなしみたいなそういう映画があるじゃないですか。
そういう映画である。
かといって、一品もののものすごいめいさくというわけではなくこれもまたチェーン店の味なんだけど、たまには食べたくなるんだ。
ホドロフスキーの娘がどうとかいう周辺の感想が多いのもそれゆえではないか。