裸で独りぼっち

マジの日記

映画『ヒメアノ~ル』ネタバレ感想

特に急の仕事がないときは遊んだほうが良い。

遊ぶことは、緊急ではないけど重要なことで、仕事は緊急で重要なことである。

七つの習慣でも、前者を重視すべきだといっているではないか。

 

というわけで、映画を見た。

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ああ、すごく、無敵の人映画で、2021年にこそテーマ性がより生きるなあ、、と思ったのだけれど、最後もっとエモーショナルな方に行った。原作も読んだけどそうだったか思い出せない。
こっちの方が映画として正解だと思うけど、もっと森田をそのまま描いた方がドライブ感はあったかもしれない。
日本の犯罪率は年々減っているというけれど、それでもなんとなく”無敵”になる人が増える確率は増えているように感じる。これは年老いゆくものの懐古と深謀遠慮によるものなのだろうか。
電車で隣の人に刺されたり夜道で引きずりこまれて金取られたりしないよな日本ではという前提でやってきたけど、それってあまりにも根拠がない。とはいえちょっとした名士でもSPをつけたりしていないだろうし、だとしても本気で考えればつけ入るスキはあるだろう。
SNSに住所をさらし、FIlmarksに見た映画をさらし、仕事相手に電話番号やマイナンバーをさらし、、。
そういうことを拒否したらとかなり生きづらくなってしまうから、まあ殺されないだろうとあたりをつけてバカになって生きるしかない。誰も見捨てず、誰も傷つけず生きてきたわけじゃあるまいし。運で俺はいま生きている。
それはつまり運でかなり悲惨な死に方をする可能性があるということだ。
ハラハラして洒落こわ読んだり裏社会系のYouTubeみてる場合か。
でも、そうするしかないしな。
その振り子を揺さぶるのが、グリーンヒル以降の古谷実作品だよな。

女優の人はその後全然見ないな。意外とこっそり出てるのかな。
濱田岳は声がジャンプ主人公みたいな声だな。
V6森田が「森田」やるってかっこよすぎだろ、と当時は思ったかもしれないが、結構えらい事件起こしたやつは若くてシュッとしてたりもするので全然あるんだなというリアリティが今になって増した。

女優の人は全然大活躍っぽい。

俺の女優解像度の低さがそうさせたのだ。

しかし、こうして不勉強さも偏見も詰め込んだ感想を言えるからこそ個人アカウントの意味があるというものだ。

きれいにお化粧した意見を自分で後で読んだところで仕方がない。

 

無敵の人というのは、もちろん機能の電車でジョーカーの仮装して人さして、電車に火をつけた男を思い浮かべたり、小田急の犯人を思い浮かべたりした。

俺は「社会が嫌いだ!ぶっこわせ」という中学生マインドがいまだに色濃く残っている反社会的な人類の自覚があるが、それはやっぱりニセモノで、ニセモノだから結局ちょっとフリーライドするくらいでこの社会の枠にぴったり収まって生きているのだ。

本物の方が純度が高いが、本物はマジで害悪であり、以前は嫌っていた偽善が、開き直った悪よりもよっぽど最適解だよなあという結論に至る。

お前ら全員まとめて幸せにしてやるから人殺しなんかしないでついてこいということが必要に思えるが、それを言って責任を取れるような自信がある人間がこの世に一人だっているかね。

だから、人は神さまをひつようとするんだなあ。