引っ越し/小説『魔女の子供はやってこない』ネタバレ感想
引っ越しだ。
肩は凝るし疲れるぜ。
嫁はんはこのために休みをもらえて上機嫌。
普段忙しく働いているからね。
俺はと言えば、別に仕事がしたいわけでもなく、遊びたいわけでもなく、ただ身体が2つ欲しいだけなのだ。鏡合わせで駆動する身体はせせっと働けという指示に応じてテキパキと動いてくれるのだろうか。
肩がこる。しんどい。
何かをやるとなると普段のルーチンを崩さなければならないことは必然である。
それが上手くできたらいいんだけどなあ。
身体を2つにすることの方を選んでしまうのは、勤勉でもまじめでもなくて、ただものぐさなだけなのだ。
あー新幹線に乗りたい。
ぶっ飛ばしてくれ。
そういえば、『魔女の子供はやってこない』を読んだんだった。
すごい小説だった。 プロットとか、文体とか努力だけでは具現化されないものがある。それはわかりづらくて意味が分かっているのかわかっていないのか自分でも判別つかないのだけれど、なんとなくわかる気がする。 『ピューと吹くジャガー』でジュライがいっていた歌詞の極意と同じである。 最終的には『「逆」ダレンシャン』みたいな話だった(ネタバレ)。どこまでが計算でどこまでが感覚で描いているのが本当にわからない。このくらいのバランスが好きなんだけど、でも俺にとってドンピシャでもないんだけど、ともかくよかった。
『たコピーの原罪』が好きな人におすすめ!という作家の人のツイートを参考に買ったのだが、俺自身は『たコピー』を1話しか読んでない。
こうした事故的な出会いが結局うれしさを呼んでくれるものだ。
人生は出会いだね。ハハノンキダネ。