映画『ガンパウダー・ミルクシェイク』ネタバレ感想
色々なアクション映画をまぜこぜにした結果、だっさい!
・戦闘シーンの音楽使い・ネオンカラー→『ベイビードライバー』
・図書館と本に隠された秘密武器ギミック、残酷描写→『キングスマン』
・殺し屋と弟子を名乗る賢い少女→『LEON』
・ゲームっぽい敵の登場の仕方→近年のゲームインスパイア系アクション映画
・ガールズエンパワメント・シスターフッド→『ハーレイクインの華麗なる覚醒』『オーシャンズ8』など
・タイトルや微妙な日本パロ→『キル・ビル』かような要素がパロディというわけではなく、シーズニングのように雰囲気とかやりたいこととして作品にまぶされているのを感じる。これだけおもしろいものの味を混ぜたのだからものすごくおいしくなりそうなのだが、「ださい」という印象が少なくとも前半はでかかった。
基本的にはコメディで、リアリティとか整合性とか度外視してくださいという作品なのだ。結果としてストーリーが弱く、その上にまぶされたシーズニングの偽物感が際立ったのかもしれない。とはいえ、アクションはなかなか面白いアイディアが詰め込まれていて、そこは本当に好きでオリジナリティを込めて作られたのだなということがよくわかる。
腕が使えない状態でのガンアクション・カーアクションとか、ヌンチャクで絞首刑とか。
キャスティングもなかなか絶妙で、ミナリのミシェル・ヨーをこういう映画でこういう役どころで使うとか、なかなかセンスあると思う。アンジェラ・バセットもよかった。頭空っぽにしてアクションを楽しみたいという需要には十分こたえられる作品だったのではないかなと思う。ちょっと敵が弱すぎて、一人ぐらい企業<ファーム>側のカリスマを用意しても良かったのではないかと感じたが。。
このようにタイトルを並べて評論できるようになったなんてまるでシネフィルみたいだ✨、と思ったのだが、ジェームズガンとかジョンウィックシリーズとか、他の人の感想で拾われている作品を見ていないので、なんとも言えないことがわかる。
俺はアクション得意じゃないのだ。
しかし、全体にごたまぜ感を感じていたのはみんな同じだったようで、俺の受けた印象の方向性自体は間違っていなかったということである。
レイトショーをTOHOシネマズで見て、1400円だった。
久しぶりにTOHOシネマズに来るとスクリーンがでっかくてびっくりした。
フォーラムはとてもいい映画館だが、やっぱりシネコンという意味では偽物であったのだ。
このように視聴する「場」自体が映画体験を大きく左右するよなあと思う。
変な日本語の「マシュマロ…?」Tシャツもよかったネ。
【追伸】
PVをつくってYouTubeにアップしたのでみてください。