裸で独りぼっち

愉快な毎日の記録

『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』―エロいおじさんの可愛さは最強だ。

2016年2月22日。27歳の自称フリーモデル宮原真理容疑者(27)が6000万円を窃盗した疑いで逮捕された。被害者は和歌山県在住の資産家男性(74)。宮原容疑者と男性はデートクラブで出会い、交際していたという。

 

「1億円くらいは紙切れみたいなもんなんで私にとっては……」

先日、6000万円を交際相手に盗まれたことで話題になった和歌山県田辺市在住の男性が、ワイドショーでの大胆発言で話題となった。

不動産屋金融業を営む男性は、瀟洒な一軒家で記者の質問に答えた。

ダブルベッドの横に置かれていた黒いバッグの中には、200万円相当の札束が。さらに箪笥にも現金1000万円以上が無造作に収納されていた。さらに壁には2億8000万円のルノアールや、5000万円のシャガールが。まさに大富豪といった金満ぶりを見せつける野崎氏はなぜ女性に6000万円を奪われてしまったのどろうか――。

 

ドン・ファンとは、17世紀スペインの著名なプレイボーイのこと。イタリアでは、ドン・ジョバンニと呼ばれる。

様々な劇の題材となっており、あのモーツァルトもオペラの題材とした。

 

紀州ドン・ファン

いかにも傲岸不遜なプレイボーイのイメージだが、「私は美女とエッチをするために知恵を絞りお金を稼いできました」という1文からわかるように、本書であらわになるそのキャラクターは憎めない小心者のスケベおじさんだ。

 

だからこそ、女にもてるというのが真実味をもつ。

 

色欲魔は、可愛い。

 

志村けんなんてとんだプレイボーイのスケベ人間だが、バカ殿は国民の茶の間に受け入れられている。

視聴率はどうあれ、問題にならない。

放蕩者の浮気話や風俗話はカワイイ。

いやいや、ゲス不倫バッシングを忘れたのか。

とツッコミが入るかも知れないが、あれは若いやつが不倫した上格好つけて謝ったのが過ちだと俺は思う。

 

―いや、スミマセン、スケベな気持ちに勝てませんでした。

 

と言っていかにもスケベなおじさんが頭を下げたら、そう叩かれまい。

 

スケベな人間のくせに、スケベらしい要望や振る舞いをしていないのが、世間の怒りを煽ったのだ。

 

スケベなくせにスケベらしさ(=かわいげ)がない、エセスケベめ、と。

 

さて、ホンモノのスケベである野崎氏は、コンドームの訪問販売を皮切りに、欲求不満の奥様に「体験版」を提供しつつ、利益を伸ばしてのし上がっていく。

 

いや、フランス書院a,k,a黒いペーパーバックかよ笑

という現実である。

 

その訪問販売がうまくいったのも、持ち前の可愛げ(=スケベ心)がうまく作用したおかげだ。

 

グッチ先輩という、スーパーバイザーの見事なアドバイスが野崎氏を救うのだ。

その詳細についてはここでは伏せるが、「わが社の上司にグッチ先輩が欲しい」というのが俺の正直な気持ちである。

 

コンドームの成功を皮切りに金融業、株式投資とどんどん手を広げる野崎氏。

 

それと同時に女子大生、CA、ホステスとどんどん手を出す野崎氏。

 

彼の口説き文句は「ハッピー・オーラ、ハッピー・エレガント、ハッピー・ナイスボディ。あなたとデートしたい、エッチしたい」

 

そして、シカトされてからの「俺と付き合ったら40万円上げるよ」。

 

おいおい!結局金の力やんけ、と突っ込んでしまうあなたはスケベ失格だ。

 

野崎氏はそんなこと織り込み済みである。

 

エッチできれば、幸せで、オールオッケー。私が健康なのもエッチのおかげ。

 

ここに至った人間は、可愛くて、故に最強だ。

 

スケベの凄みを感じた読書であった。