裸で独りぼっち

マジの日記

2017-01-01から1年間の記事一覧

M-1 2017 全組感想と全体所感”理”

人と人がしのぎを削るショーレースの盤上。そこには何等か全体に共通する”ムード”のようなものが醸成される……ような気がする……と断言したい。 今年のM-1グランプリ、つまりM-1グランプリ2017は”理”のM-1であった。 昨年のM-12016は”技”。銀シャリ・和牛・ス…

M-1敗者復活戦はスーパーマラドーナ・天竺鼠・南海キャンディーズに入れた

M-1敗者復活戦を見終わり、スーパーマラドーナ・ 天竺鼠・南海キャンディーズの組に票を入れた。 つまり、スーパーマラドーナが決勝に行くことになる。 まあスーパーマラドーナは入れなくても決勝行くだろ、と一押しのからし蓮根に票を入れることを考えたが…

『ギフテッド』 75点 たいへんまっとうなパンチだった ※ネタバレ感想

はじめの一歩でいう真柴ばりのフリッカージャブをお見舞いされに行ったら、思ってもいないがゆえに意外な鷹村のストレートを喰らったような、そんな気分。 www.youtube.com 75点 『ギフテッド』とは、天から才能を与えられた(gifted)人間のこと。カリフォ…

『セブン・シスターズ』95点 男子の大好きな質感&完成度(※ネタバレ感想)

youtu.be www.7-sisters.com 一人っ子政策を強いる超管理社会を舞台にしたSFスリラー。 月曜日から日曜日までそれぞれが曜日の名を冠した7姉妹。 子どもを1人しか持ってはならず、2子以降はコールドスリープを受けて家族から引き離される社会で彼女たちは、1…

M-1ファンクラブ#1・2メモ

#1・2「笑い飯哲夫の回~M-1五大事件簿~」 #1出演者:哲夫(笑い飯)、石田明(NON STYLE)、杉村太蔵、スーパー・ササダンゴ・マシン、渋谷凪咲(NMB48) #2出演者:哲夫(笑い飯)、石田明(NON STYLE)、スチャダラパーBOSE、スーパー・ササダンゴ・マシ…

【M-1グランプリ2017】順々決勝動画感想_準決勝進出コンビ(大阪)

hadahit0.hatenablog.com この続き。 見取り図「デート」 あたおかでしたーっ! 今はやりの漫才はツッコミ主導だと馬鹿よあなたはの新道 竜巳がごみラジオで言っていた。なるほど確かにそうださすが最もお笑いマニアに近いM-1ファイナリストだと。 このフレ…

ブレードランナー2049 70点(エラー)

1作目を見ずに『ブレードランナー2049』を見てしまった。 『ブレードランナー2049』前作未視聴だったから話を捉えるのにパワーを使ってしまった。全世界のファンにすまなく思う。こっからでも一応話はわかったはず。サイバーパンク的なものが俺はそもそも得…

Mrs.GreenApple カップリング曲たちの感想『Speaking』~『どこかで日は昇る』 

『Speaking』 Speaking(通常盤) アーティスト: Mrs.GREEN APPLE,大森元貴 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック 発売日: 2015/12/16 メディア: CD この商品を含むブログを見る 恋と吟 最初のguitarのフレーズめちゃくちゃ聞いたことある。 なんだっけ…

【M-1グランプリ2017】3回戦動画感想_落選コンビ(大阪・東京)

ここでは落選した中でも特に注目したい人たちについて書く。 【大阪】 ラニーノーズ「登校」 歌ネタのため、肝心な部分はかなりカットされてる。 女子中高生の人気えぐい。 基本音楽で「あーあるあるw」と思わせるだけの構造なので多くの笑いにはつながりに…

【M-1グランプリ2017】3回戦動画感想_準決勝進出コンビ(東京)

ハライチ「異星人の連れ去り」 岩井の猫T。ww 乗りボケ漫才を捨てて岩井のサイコキャラで勝負をかけるようになったハライチ。 一昨年は最下位の辛酸をなめることになった。 hiko1985.hatenablog.com こちらですごいバズっていることや「お笑い風」という冷笑…

【M-1グランプリ2017】3回戦動画感想_準決勝進出コンビ(大阪)

見取り図「授業参観」 「シャクい彼女紹介される」ネタでおなじみの見取り図。 毎年おんなじネタのイメージがあったが、今年は新作。 盛山の甲高い鼻声から繰り出されるツッコミが特徴か。 ネタは参観日で息子がぼけ、実況ツッコミを親父が行うという漫才コ…

ハロウィンにボブ・マーリーのコスプレがしたい

所属しているバンドサークルでボブと呼ばれている俺は、ここは1つ音楽サークルなのにあやかってレゲエの神様ボブ・マーリーのコスプレがしたいと考えている。 これがミンストレル・ショーにならないか心配。 ミンストレル・ショーとは ミンストレル・ショー…

バンド界のネアカ風潮とアカシックの進化について

カルチャーは流転する。 一昨年あたりから、バブル期に流行したプロデューサー巻きやペアルック(双子コーデ)が再びおしゃれに仲間入りした空気は、ファッションに疎い俺でもうっすら感じ取った覚えがある。 音楽も80・90年代音楽の再解釈的なものが世界で…

『スティング』(映画)感想 77点 名作ってこういうもの

いわゆる超名作超王道コンゲーム映画『スティング』を1.5回見た。 なぜ1.5回かというと、1回目は途中で寝てしまったからだ。 勿論夏にしては過ごしやすいその日妙に早起きしてしまったとか、 昼下がりの微妙な陽光に眠気を誘われてしまったとか 環境面での理…

村上龍『69』を読んでる途中の気持ち

村上龍『69』を読んでいる。 彼女にお前なら好きだろうといわれたからだ。 小学生時代の俺は村上龍を知らず、 中学時代の俺にとって村上龍は原題が「クリトリスにバターを」という小説『限りなく透明に近いブルー』を書いた癖に権威づいている人で、 高校時…

台風の日の学校

台風は非日常を連れてくる。 学生時代、我々が文化祭準備に精を出す8月には必ず台風なんとか号がやって来ては学校に閉じ込めた。 精を出すといっても自主的なものではなく、ほぼほぼ奴隷労働も同然の単純作業担当となり、段ボールを切ったり発泡スチロールを…

『ドリーム』(Hidden Figure)感想

完璧な物語にはよく、「言うことがない」という形容がなされる。 これはすなわち「文句のつけようがない」という意味なのだが、 同時に「語りようがない」ということでもある。 これはすなわち映画を観た感想を書き散らすことを趣味にしている人間にとっては…

人間将棋説

人間を何かに例えて理解した気になるゲームほど面白いものはない。 この場合の面白さとは、カイジの兵頭会長とかが言うところの「面白い・・・!」を100,000倍矮小にした感じのもの。 そんなのわかってんだ、と保険をかけておく。 「凡人は歩だ」と考えてほ…

複雑かつポップで怪奇FEEDWIT

FEEDWITというバンドがもっと評価されるべきという話をする。 変態の曲展開じゃないですか? 16/16拍子で展開するリズムの細かさの中でどんどんテンポチェンジをかましてくる。 音の空間の作り方もどこか変わっている。 全体の構成を書き起こすと イントロ→…

冗談手帖(10/18)#45ロマン峠

『ブスの瞳に恋してる』のヒットから態度がでかくなった(ようにTV越しに見えた)結果お笑いファンのヘイトを集めた鈴木おさむを見直すための番組、「冗談手帖」。 第45回のゲスト芸人は人力車所属のキャラコント師「ロマン峠」。 ピンクおばさんの推薦で、…

バカは風邪で死ぬ

体調があまり良くない。 とにかく鼻がむずむずして、くしゃみが出る。くしゃみのときに全身をこわばらせてしまうので、筋肉が無駄に緊張して神経を圧迫し、痛みが走る。頭はぼーっとして口の中は鼻から流れ落ちら鼻水と唾液が混然一体となっており、20代女子…

正に寝言

俺は今までガールズバンドねごとにまた区興味がなかったのだがアルコアンドピースの乃木坂の中田加奈がやっている『沈黙の金曜日』というラジオにゲストとしてやってきたことからどうにも興味がわいてきた。そこで彼女らの曲をYOUTUBEで聞きまくる——なんてこ…

Apetoma

切実にもっと考えるのを辞めたい。 俺がかねてからキルギスの礼拝堂のようにだれにも見えない場所に打ち立てている考えとして、「人間サル—機械論」というものがある。 人間を、サルと機械に分ける考えだ。

来るべきときに向けて脳を垂れ流す手習

本を読みすぎると紋切り型の表現しかできなくなる。 だから今日の空模様は雲龍が泣いているようだし、 テレビの真っ黒な画面に映る俺は俺をにらんでいるようだし、 福引で当たった幸福の木は飼育主のズボラによりしおれることを予期して 諦めと倦怠を全身で…

2017年29号ジャンプ感想

『巻頭グラビア 中井りか』 この人あんまり美少女じゃなくない? なんや儂の好みとちやうだけかもしれんけど。 とりあえず濃すぎるキャラは置いといて今日はさらっとオーガニック♡ という謎のキャッチコピー。 なんなん。この人のイメージカラーなん? まあ…

いつか言いたい『Char 視線』―はだかになるだけがおまえのとりえさ

はだかになるだけがおまえのとりえさ Charというミュージシャンがいる。 ギターの名手として有名で、自身で歌唱、作詞、作曲などもこなすマルチプレーヤーだ。 有名ナンバーとしては『smorky』や『気絶するほど悩ましい』があげられるだろうか。 ともかく、…

日本に帰化したパキスタン人のフリースタイルあるある

モヘンジョ・ダロが頻繁に出てくる パキスタンを知るための60章 エリア・スタディーズ 作者: 広瀬崇子,小田尚也,山根聡 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2003/07/28 メディア: 単行本 クリック: 14回 この商品を含むブログ (2件) を見る

『モダンタイムス』における野蛮とその乗り越え

『モダン・タイムス』はチャーリーチャップリンにより1936年に制作されたコメディ映画である。あらすじは以下の通り。 大工場の労働者チャーリーはベルトコンベアーで流れてくるナットを占めるだけの単調な仕事の中で精神に変調をきたし、職を失い、警察…

無意識のせいだった。

勉強せずに部屋の掃除をこなすというあるある。 どっちかといえば人間のはまってしまいがちな心理の沼―失敗としてみんなに認識されていることが多い。 だが、部屋の掃除は、長期的に見れば身の入らないままに勉強をするよりも有意義なのではないか。 どうせ…

『雨に唄えば』―気の利いた、あまりに気の利いた、

名前しか知らなかったハリウッド黄金期の金字塔的名作。 やー。耐用年数長いわー。面白かった。 この映画を一言で表すならば、「気の利いた映画」だと俺は思う。 気の利いた映画は、サービス精神の旺盛な道化のような映画だ。 ①絵作りの気が利いている とに…