裸で独りぼっち

マジの日記

『ドリーム』(Hidden Figure)感想

完璧な物語にはよく、「言うことがない」という形容がなされる。

これはすなわち「文句のつけようがない」という意味なのだが、

同時に「語りようがない」ということでもある。

これはすなわち映画を観た感想を書き散らすことを趣味にしている人間にとっては

ちょっと困ることだ。

ドリームはそういう、「語りたがり屋」をちょっと困らすような、正しさ、・面白さのレベルが限りなく高い位置でバランスを保っている作品で、まいった。

(こういう感想を抱く資格があるほど俺は映画詳しくないけど)

あらすじ

冷戦下、まだ人類が一度も宇宙に到達していない時代。アメリカとソ連はどちらが先に有人飛行を成功させるかに国の威信をかけ、競争に明け暮れていた。むろんアメリカにおけるその中心はナサ。ナサには「計算係」という部署があり、その部署では多くの優秀な黒人女性が不当な扱いを受けつつ持ち前の数学力・科学的知識を発揮する機会を狙っていた。そのうちでも大きな功績を残した女性が3人いる。たぐいまれなる数学力でスペースシャトルの軌道計算に携わったキャサリン・G・ジョンソン。米国発の黒人女性技術者となったメアリー・ジャクソン。プログラミング言語を駆使し、また管理職として多くの計算者を導いたドロシー・ヴォーン。キャサリンをメインのキャラクターに据え、3人の黒人女性がいかに偏見や差別と闘いながら宇宙計画に携わったかを描く。

 

 

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タイトル問題

この映画が日本のアーリーマジョリティの注目を集めるきっかけとなったのは、タイトル騒動だろう。原作タイトルは『Hidden Figures』。それが『ドリーム~私たちのアポロ計画~』という邦題に改題され、あまりに内容と違いすぎるということで多くの非難を浴びた。

www.buzzfeed.com

その結果、『ドリーム』というシンプルの極致的タイトルに改題されたわけだ。

う~ん日本っぽい経緯。。。

とはいえそのまま『ヒドゥン・フィギャーズ』では「どんな話なの??」ってなるだろうしなかなか邦題のセンスが問われる原題ではある。

『隠れた偉人』とかもあまりにで伝記っぽすぎるしね。