裸で独りぼっち

マジの日記

2017-01-01から1年間の記事一覧

ピクサーアドベンチャー@TFUギャラリーミニモリ―正直ぼったくりと思た

正直ぼったくられた気分である。 なぜこうなったか、順を追って説明しよう。 紹介される「もしも」の世界は4つ。 順に『トイストーリー』→『モンスターズインク』→『カーズ』→『ファインディング・ニモ』となっている。 それらの世界に入りこむ「体験型企画」と…

週刊ヤングジャンプ 2017年21号 新連載「カオリわーにんぐ」感想―ぬるいペット漫画

新連載。出来が悪い。 動物を以上に惹きつけてしまうフェロモン「ペロモン」を分泌する特殊体質の新米巡査伊井カオリが動物と人間の共生を実現する都市仲良市で、「ペット安全対策課」で巡査長の三日月と繰り広げるドタバタ日常コメディ。 あらすじは上記の…

凶悪の振り返り

hadahit0.hatenablog.com 昨日『凶悪』(2013)が期待外れだったと書いた後に 『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』の『凶悪』評論回を聴いた。 ライムスター宇多丸は「5億点-50点」というかなりの高評価で、キャリアと確かな知識を誇る映画批…

凶悪(2013)感想 脚色が足を引っ張った

AmazonPrimeで『凶悪』を見た。 TSUTAYAで新作だったころはレンタルランキング上位に入っていたなーという思い出とリリーフランキーの『SCOOP!』でのアウトロー演技が良かったことがその理由。 結果としては予想していた面白そうポイントはそのままあったけ…

喧嘩稼業7巻 感想ー戦術と大喜利

木多康昭のマンガ、『喧嘩稼業』(ヤングマガジン)が俺は大好きである。 昨日、7巻を一気に読んだ。やはり安定の面白さであった。 喧嘩稼業は、大まかに言うと天才的な頭脳を持つ高校生佐藤十兵衛が格闘技で戦う話だ。 前章にあたる喧嘩商売は少年ジャンプ…

恋人以上、友達未満という言葉が好かん

恋人以上、友達未満という言葉が嫌いである。 蛇蝎のように、というわけではないが、蚯蚓や蚰蜒(げじげじ)のようには嫌っている。 その理由は、以下の通り。 1.友達を恋人の下に置いている この場合の「以上」「未満」というのは親密度という尺度から見て…

「めっちゃ」はいつから若者言葉になった?

「めっちゃ」は元々関西弁だったはずだ。 いつから若者が使う言葉の種類になったんだろうか。 俺は「イエーイめっちゃホリディ」ではないかと睨んでいる。 ただ、そうなると「イエーイめっちゃ~」以前にめっちゃは若者言葉ではなかったのかという疑念を払し…

ヤングジャンプ4/13(木)2017年 20号 感想

潔癖男子! 青山くん トキワ荘プロジェクト出身の作者。 tokiwa-so.net 元々は「となりのヤングジャンプ」で連載されていて、本誌に昇格し、そしてアニメ化決定と実に堅実な道を歩んできた。 嫌味ない絵柄に現実の枠内で最大限屹立したキャラクター。 ――正直…

キャッチ・ザ・シット

withnews.jp 昨日、キャッチャー・イン・ザ・ライのことを考えていた。 20世紀最大の青年小説。あまりに、あまりに有名な。 Amazonレビュー、読書メーターを確認したのだが、 おおむね「あーこういう気持ちの時あった気がする。いまは世間ずれしちゃって共感…

「信用」をあまり欲しがるな

p-shirokuma.hatenadiary.com 俺は基本的にどんな言説も50%しか役に立たない思っているし、逆に言えばどんな言説も50%は役に立つと思っている。 シロクマさんがこの記事で言いたいことは「挨拶や礼儀作法はなぜ大事とされているのか」で、その答えは以下の…

遅刻の爽快感について

今日会社に遅刻した。 会社員生活で、初のことである。 目覚めた時間は9時6分。 定時を割っていたので焦る余地もない。 冬の魚類のような顔で身支度をし、弁当を手にし、定期入れとスマホと財布を手に家を出て、駅に向かうだけであった。 駅までは歩いて15分…

オールナイトニッポンゼロ 新規2パーソナリティ感想(ランパンプス・SUPER BEAVER渋谷龍太)

【ランパンプス】(☆5段階評価) トーク力★★★ 話題性★ ユニークさ★★★ コーナー力★★ 聞きやすさ★★★ 異例の大抜擢となったランパンプス。 東京NSC16期で芸歴7年目。同期はコロコロチキチキペッパーズ、カミナリなど。 693組から選ばれた1組である。 ディレクタ…

世界が75億人の集合体だったなんて

世界がもしも100人の村だったら という思考実験があるが、あれは害悪ではないだろうか? なぜなら、世界を自分の手で届く範囲で捉えるクセがついてしまうから。 俺は正直ずっと世界がをせいぜい500人以下くらいのスケールで捉えて生きてきた気がする。 俺は5…

トーテム 感想

本日、仙台市あすと長町で行われたシルク・ドゥ・ソレイユ公演「トーテム」を見に行った。 初サーカスの感動のままに、感想を述べたい。 総括としては、後半がすごいということが言える。 正直舞台装置は飯が3杯喰えるほどすごかったが、演目が始まってからは…

ヤングジャンプ4/6(木)2017年 19号 感想

『よいこの君主論』や『戦闘破壊学園ダンゲロス』などの特殊ライトノベル作者の架神鏡介さんが運営していた「男爵ディーノ」という有名なジャンプ感想サイトがあった。 文章力と確かな観点からのレビューを毎週(それこそジャンプ以上に)楽しみにしていたも…

天井に手をつけたい、壊したい

年を取るにつれて世界が広がっていく感覚は確かにあって、 今日もずっと憧れのように思ってた世界をずいぶん身近で垣間見てしまった。 だけど、矛盾するようだが世界が縮んでいく感覚もあって、 憧れのような世界でも食っているハードルは思う以上にガンガン…

『ムーンライト』感想

なんか切ない気持ちにさせられた。 それは、LGBTQの方にとっては逆差別に感じる言い方になるかも知れないが、やはり描かれすぎた男女の恋愛ではストレートに描きがたくなってしまった感情だと思う。 男はみんなホモ・ソーシャルという意見に俺は賛成だ。 女…

ライチ礼賛

ガリガリ君のライチ味が売っている。 ライチが子どもたちに愛されるなんてちょっと前じゃ考えられなかったことだ。 我が市町村では小学校の給食に控えのメンバーとしてライチがいた。 月一くらいで登場するキンキンに冷えたライチ(ちょっと凍って硬い)。 …

「お前それ、デカルトに向かって同じこと言えんの?」と思っていたがデカルトの生涯あんまり楽しくなさそう

就活の折、よく「素直であるのが一番だよー」と言われた。 (ほんとは一回だけだったかもしれないが、「よく」に感じた) そのたびに思ったのが、「お前それ、デカルトの前に向かって言えんの?」だ。 俺は哲学科ではない。 だから哲学は詳しくないし、間違…

Mrs.Green Apple『Mrs.Green Apple』感想

なんだかポップでこのバンドが好きっていうのは 今Radが好きって言いだすくらい恥ずかしいぞと思ったが、 どうせ今後も売れるので僕は感想をいう; あんまりないしね。 1-Lion 9曲目、Ozとつながってるのだろうか。 実に瑞々しい青年の主張みたいな曲。 シン…

ドリーが怖い

今日は水族館に行った。 錦が丘アクアテラス。 海の森水族館ばかりもてはやす仙台水族館界で小さいながら確かなセンスを発揮する場所である。 それはともかく、出口にディスプレイされたこのドリーが怖かった。 ただそれだけ。 ゆるゆるのVOWfrom宝島。 これ…

ニューヨークのオールナイトニッポン0終了に寄せて

2017年3月30日(木)にニューヨークのオールナイトニッポン0が終わった。 最終回は本番でも言っていたとおり話すことが無かったようで 正直そんなに面白くなかったが、1年間毎週楽しみに聴いていた。 終了を機に、印象に残った回の振り返りと終了原因の分析…

バズマザーズ『普通中毒』-11「ナイトクライヌドルベンダー」

「せっかちな~」と両A面(この呼び方はレコード大賞とか~レコーズくらい古いから変えたいな)の曲。 シングル盤よりもちょっとテンポが落ちて、 鼓笛隊っぽいスネアが味を出すようになった。 ギターが3つかさなってそれぞれずっと鳴っているのが 編曲の工…

バズマザーズ『普通中毒』-⑩「豚の貯金箱」

一番ドキュメンタリーな曲。 ソリッドでエモーショナルで、2ちゃんで評判が良い。バズマザーズ黎明期のドラムであり、その後は良きマネージャー兼賑やかしであり、『内田と打ち上げ抜け出さnight』という名曲の題材になった内田。 その内田が、バズマザーズ…

バズマザーズ『普通中毒』-⑨「熱帯夜」

「ワイセツミー」「スキャンティースティーラー」「スカートリフティング」といったワイセツラインに近しい曲だ。 これらはおそらくバズマザーズの知名度に最も貢献したエース曲である。 「熱帯夜」もそのラインに違わない作品。 ・クセのあるリフ ・パンチ…

バズマザーズ『普通中毒』-⑧「スクールカースト」

先行シングルがある。 ストレートなメッセージソング。 サビと、歌詞とタイトルはそちら側。 イントロは攻撃的で、初聴は不意を突かれた。 今回はシングルバージョンに比べてイントロが長い。 ミドルバラードである吃音症からの自然な導入を考えてだろうか。…

バズマザーズ『普通中毒』-⑦「吃音症」

一番ハヌマーンぽい。 昔からの山田亮一のコード進行とか感覚が出てる曲に感じる。 ro69.jp こちらで、パクチーの話が出ている。 俺、吉田拓郎やボブ・ディランが大好きで、歌謡曲も大好きやし、ルーツはそこにあるけどやっぱパクチーはかけとかんとあかんや…

バズマザーズ『普通中毒』-⑥「傑作のジョーク」

アルバムリードトラック二曲目。 テーマは人生について? ぐるぐる回転木馬が回っている 「傑作のジョーク」 人生とは回るものだと感性の尖った一部の者は関知するらしい。 中島みゆきの「時代」しかり、 銀杏BOYSの「人間」しかり。 だけど、この曲はその輪に入れ…

バズマザーズ『普通中毒』-⑤「ソナチネ」

この曲は、このアルバムでも屈指の作品だと思っている。 展開がわかりやすく、複雑で予想しがたいのが良いよね。 全編マイナーで怪しくドープな曲調なのだが、最後のサビだけ開けたメジャーに変わる。 描かれるのは人間の無理解と男女の諍い。 1晩(番)は男…

バズマザーズ『普通中毒』-④「月と鼈」

月とすっぽんと読む。 いわずと知れた、一見似ていながら大きく差があるものを表す慣用句。 テーマは世間の誤解について。……だろうか。 お前がほしいのは汚い性行為 でもしてるのは潔癖な性行為 …(中略) 安心しな、峰打ちだって云ったハナから、 お前、返…