裸で独りぼっち

愉快な毎日の記録

M-1敗者復活戦はスーパーマラドーナ・天竺鼠・南海キャンディーズに入れた

 

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M-1敗者復活戦を見終わり、スーパーマラドーナ・ 天竺鼠南海キャンディーズの組に票を入れた。

 

つまり、スーパーマラドーナが決勝に行くことになる。

 

まあスーパーマラドーナは入れなくても決勝行くだろ、と一押しのからし蓮根に票を入れることを考えたが、3回戦・準々決勝のネタの面白さは確実に上回り、安定感は抜群なスーパーマラドーナにやはり票を入れるのが、忖度のない純粋な結果だと感じた。

 

天竺鼠は予選から面白いし何ならそのまま決勝に行ってほしいと思っていた。そしてその期待を下回らなかった。「マイク忘れてますよ~」から「マイク持ってこんでええねん!」への綺麗なスイッチ。普通にみても面白いだろうが、3回戦・準々決勝の動画を見たお笑いファンはさらに笑いに厚みが増す。そういう目配せまでしてくるとは、飄々としているようでいて決勝に行く気めちゃめちゃありますやん、と俺の心の中の若手のライブでゲームコーナー仕切るタイプのツッコミが叫んでいる。

 

南海キャンディーズは迷った。3回戦・準々決勝のネタは少し政治弄り等ポップさに見合わない山ちゃんの我が出た気がするし、やはり山ちゃんしずちゃん2人の関係性はもう見慣れてしまっているからだ。しずちゃんの役者・ボクサー時代は、2人の漫才を見飽きるレベルには持ってこなかったという点でよかったのかもしれない。しかし、「なあクズちゃん」に始まる山ちゃんへの罵倒、「ママたれなんかブログで小銭を稼ぐ職業なんだよ」という山ちゃんの悪意、静ちゃんの動きボケなど南キャンの魅力が詰まった漫才がここへきて完成していたのだ。俺はずっと熊本弁×センスボケのからし蓮根をいち推しているが、ここは南キャンに入れたいと思った。

 

ほか、印象に残ったコンビ

 

Aマッソ

加納がボケに回り、文明開かせ侍となって様々な文化文明にあたるものを押し付けようとする、というやたらめったらトリッキーな漫才。

時間オーバーしたし、敗者復活でも、やりたいことやるだけ、というかっこよすぎてひくパターンだった。

この人たちは売れなくても永久に漫才を続けて、めちゃくちゃなパトロンとかを見つけ、なんにせよ永久に評価を集めていくんだろな、と思った。

「この1年コント師と口きいてません!」というコメントにはお前らがいとしてるやがいと。それを知らない人は漫才にかける意気込み強いボケか~と思うだろうし、両面テープのようにいいボケだなと思った。

『ギフテッド』 75点 たいへんまっとうなパンチだった ※ネタバレ感想

はじめの一歩でいう真柴ばりのフリッカージャブをお見舞いされに行ったら、思ってもいないがゆえに意外な鷹村のストレートを喰らったような、そんな気分。

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www.youtube.com

75点

『ギフテッド』とは、天から才能を与えられた(gifted)人間のこと。カリフォルニアでフリーのボート修理工を営むフランクは、数学において顕著な才能を示す7歳の少女とメアリーと、片目の愛猫”フレッド”と暮らしていた。その早熟故、普通の学校の教育にはなじめないメアリー。しかし、フランクはメアリーを生んだのち自死を選んだ自身の姉ダイアンの遺志”彼女を普通に育てたい”を尊重し、彼女をギフテッド向けのスクールに通わせようとはしなかった。そんなある日、メアリーに英才教育を施したいと考えるフランクの母、イブリンが現れ、フランクはイブリンとメアリーの養育権を法廷で争うことになる――。

 全体(えらくストレートで真っ当な家族もの。シンプルにリフレッシュしたいときに)

日本版ポスターのコンセプトは”インスタ映え”らしい。

そんな俗っぽいものだったのか……。

とはいえ、その安定感のあるデザインは「これ名作だよ」とあたかも我々に訴えかけているようですらある。

だから、絶対見ようとは思っていたのだ。

 

映画のタイトルにもなっている通り、この映画の1つの主題は「”天才”をいかに育てるか」。サヴァン症候群なんて言葉があるが、天才は規格外だからこその天才なわけで、ときに”普通”の学校では「天災」にもなりうる。では、天才ばかりの学校に通わせ、その才能をもてはやし、毎日大人と接しさせればよいのかというと、マコーレ・カルキン君(彼は一生君付けされる運命か)を引き合いに出すまでもなく、YESとは言えないだろう。

その2つの価値観が法廷で戦わせられる、という要素はあるにはある。

 

だが、映画全体を包み込むテーマはもっとシンプルなものなんだなあ。

シンプルに「親子愛もの」です、これ。

なにせ作中でも12を争う名シーンが病院で何時間も子供が生まれるところを待って、その瞬間の親の表情をメアリーに見せることで間接的に「望まれて生まれてきた」ことを伝える場面なのだから。

もう一つ、ほろりとしてしまうシーンのセリフは「ずっと一緒だって言ったのに!」です。

大体想像つくでしょ?

たぶん、その想像は外れていない。

そのくらいストレートなお話なので、やや肩透かしを喰らった……というのは申し訳ないほど真っ当で、まあ結論としては佳い作品というところに落ち着くなあという感じです。

 

良かった点

 

1.マッケナ・グレイスの演技

インスタのフォロワー467千人のマッケナ・グレイス。まつげがくそ長い。

フラーハウスにも出てるらしいね。

 

たれ目で彫りが深くてふと眉。そもそも利発そうな顔をしている。

まあ、どこでも言われていることだけど、ギフテッドと7歳の子どもという相反するような人格をたいそううまく演技の中で同居させておる。

ギフテッド感は、やはり”おばあちゃん”といるときにあらわれることが多い。あんり・ポアンカレら数学者の肖像画が飾られた大学のフロアで「私もここに肖像画が飾られるかもしれないの?」と尋ねる顔は野心を忍ばせた天才そのもの。

しかし、フランクといるとき体へのまとわりつきやぶら下がり、特に夕日で陰になったシーンでの覆いかぶさりやサングラス使いまで、動きだけでフランク大好きなことが伝わるし、非常に仲睦まじい。もちろんフランクと引き離され、再開したシーンでの涙も見事である。

 

ほかに演技としては、担任でフランクとロマンスの仲となるボニー(ジェニー・スレイト)の若い先生感も良かったと思う。

 

 2.偽物のアウフヘーベン

基本的には視点人物はフランクなのだから、観客はフランクに共感する構造となっている。

フランクはメアリーを普通に育てたいと思っている。恋愛やほかへの興味さえもあらかじめ摘まれてついには死を選んだ姉の二の舞にはさせまい。そう考え、イブリンにはメアリーを渡さない。

反対にイブリンは、才能あるメアリーにはそれにふさわしい教育を受けさせるべきだという考えがある。また、自分もかつて数学者だったことから夢を託しているし、才能を使わないのは社会にとっての罪でさえあると考えている。そのせいでダイアンが死んだとは考えたくない。

 

まあここだけ見るとどっちの主張もわかるとはいえ、毒親丸出しのイブリンには渡したくないよなーという結論なのだが、法廷ではイブリンの行為(姉への束縛)が明かされた後に、フランクのネック(裕福でない暮らし・ピアノも買ってやれない・去年酒に酔って留置場に入れられた)などが明かされる。

で、とはいえ心情的にはまだフランクだよ、と思っているところに折衷案が出される。

「メアリーが12歳になるまで車で30分の場所にいる里親にだし、お互い定期的に会う。12歳になったらメアリーにえらんでもらう」

 

ここで、「お、これこれこれがええんや」と観客は99%思う。これこそ、アウフヘーベンだと。

 

だが、結局それもメアリーを才能の入れ物としか考えない、空虚な論理でしかない。

ギフテッドとはいえ子どもなのだ。今まで住んでいた家を離れさせられて、それで納得いくだろうか? 12歳で結論が出せるだろうか? 里親にきちんと意見がいえるだろうか? 

 

テーゼとかアンチテーゼとか、そういう論理では割り切れないところに人間の心情はある。

 

まあ当たり前だしメロドラマ調といえばそうなのだが、やはりうっかり見落としがちな視点を与えてくれる構造は見事だろう。

 

残念に思った点

 1.里親が悪い奴? 疑惑

法廷での折衷案に従ってメアリーを里親に預けたフランク。しかし、無理やりにでも迎えに行くことになる。

それは、メアリーがかわいがっていたはずの片目の猫フレッドが保健所に出されていたからだ。

で、保健所に彼が出された理由は里親が猫アレルギーだったからだとわかる。

でも、猫アレルギーだと彼らは言っていなかった。

つまり、黙ってメアリーの親友を処分しようとしたわけだ。

悪い里親である。

 

……じゃあ、いい里親なら?

 

結局メアリーはフランクと住むのが一番という結論になるのだが、里親が悪人という展開を入れてしまうとそりゃそうなるさという感想しか出てこず、着地への感動がぶれる。

 

”里親がたとえ良い人でも、フランクがいいんだろ!”

 

そういうメッセージが込められていると思うので、安易に里親が悪人展開は出さないでほしかった。

 

余談だが、このエピソードではブラックジャック中盤のピノコが養子に出される話(『ピノコ再び』)を思い出した。

www.akitashoten.co.jp

 

総括

Yahoo!映画の評で「『I am sam』の天才版類型じゃん!」というものがあった。

たしかにそういう部分もある。正直俺は『I am sam』の方が感動した。

でも、「天才をどう育てるか」というテーマが取り扱われ、一応の結論が示されるという点では、この映画はやはりほかにない何かを持っている。

「天才的な映画だ!」とは言えないけど「感動とか癒しとかを与えてくれる」という意味では「ギフテッド」の看板に偽りなしだと思う。

『セブン・シスターズ』95点 男子の大好きな質感&完成度(※ネタバレ感想)

 

youtu.be

 

www.7-sisters.com

一人っ子政策を強いる超管理社会を舞台にしたSFスリラー。

月曜日から日曜日までそれぞれが曜日の名を冠した7姉妹

子どもを1人しか持ってはならず、2子以降はコールドスリープを受けて家族から引き離される社会で彼女たちは、1人の人間カレン・セットマンとして暮らしていた。

その方法は、自らの名前と同じ曜日ごとにまったく同じ容姿にメイクアップし、人格や記憶も映像と演技を駆使して一致させるというもの。

そうして銀行員として出世コースに乗っていた姉妹だったが、ある日、出勤した月曜日が帰ってこないという事態が発生。それを皮切りに秘密を知った「児童分配局」に命を狙われることになる――。*1

全体(超掘り出し物、男子のツボを的確についてくる名作) 

最初はあんまり期待していなかった。

上映館数も少ないし、公式サイトの小島秀夫氏(『メタルギアシリーズ』を生み出したゲームクリエイター)の言う通り*2、「最近『ブレードランナー2049』も観たところだし、もうディストピアSFはおなかいっぱいだよ!」と思っていたからだ。

 

しかし、最後まで見てみると、えらくおもしろかったのである。

冒頭のディストピア世界の説明の方法や映像の質感はまさに量産型ディストピアSFを想起させたが、7姉妹が登場してからは一転! 非常にハードでソリッドなストーリーが、アクション・謎解きを伴ってグイグイ進められていくのである! 

とはいえアクション多めな佳作に過ぎないし、「結構主要キャラが無情に殺されるからちょっと食い足りない感はあるなー」と、後半30分くらいまでは思っていた。

 

しかし!

ラスト30分で明らかになる真相と伏線、そのテーマとのつながりには思わず腕を組んだままチネ・ラヴィータ仙台の椅子にもたれかかって「やば、面白いなこれ」とつぶやいてしまった。*3

 

最近見た映画の脚本の中でも恐ろしく隙の無い、練りに練られた名作だった。

7姉妹を演じ分けたノオミ・ラパスと魅力的かつ個性的な衣装づくりを行ったデザイナー人にも東洋の一凡人から賛辞を贈りたい。

 

良かった点

 

1.明らかに面白そうな設定

一人っ子政策ディストピアで7姉妹が1人を演じる、という設定の時点かなり面白そうっぷりはほかの映画の中でも際立っている。まずこの映画に目を付けたのも、その奇抜な設定を映画館のサイトで目にしたからであった。

とはいえ、設定が面白そうで実際は微妙なSFなんてはいて捨てるほどある。例えば『T●ME』なんて25歳で成長が止まって時間が通貨になる世界という設定はめちゃくちゃ面白そうだったのに、期待を上回ることはなかった。

 

そこでもうひとねりもふたねりもしているのがこの映画の偉いところである。

 

2.ハードな死生観※めちゃくちゃネタバレです。

この映画、味方(7姉妹)もどかどか死ぬ。

最終的に生き残るのは、2人だけなのだ。

一番悲惨なのは水曜日だろう。

さんざん敵から逃げ切っておいつめられた屋上から隣のビルに飛び移れば助かる――という王道展開。これまでの鍛錬を信じて飛び上がったところを、隣のビルに駆け上がった自動分配局の掃除人統括者(クリスチャン・ルーベック)に撃たれ、命乞いの間もなく転落死してしまうのだ。

ほかにも処女を失った翌日の土曜の死なんてのも悲惨で容赦ない脚本家の死生観が垣間見えた。

キャラが死んでしまえば後には登場しえないわけで物語(キャラ萌え)的には損でもあるのがだが、とかく主要キャラだけ神(作者)の見えざる手によって生かされがちな映画作品において主要キャラにも平等に死のルールが適用されるのは論理的に納得のいく展開であり、痛快でさえあった。

 

3.無駄のない脚本

とにかく観客を飽きさせない工夫をまっとうに積み上げた作品だと思う。

アクションの中で話の全体像を明らかにしていき、登場人物に見せ場を作りつつ物語を鈍重にする「過剰な嘆き」や「馬鹿な行動」は使わない。

中盤当たりではきっちりおっぱいも見せてPG-15作品にちょっとだけ我々が抱く期待をかなえてくれる。

ああ、これ男の子の好きな話だな、と感じた。

2で書いたハードな死生観といい、キャラの心情表現や魅力よりも作劇的一貫性や展開の論理を重視して作られている。

まあ公式サイトでLiLiCoやサヘル・ローズがコメントしていることからも女性にも刺さる物語であるのは明らかだが、より男子に刺さる話だと、俺の霊感がささやいている。この作品をブラック・リスト入りさせて映画化に持ち込んだマックス・ボトキン(脚本/共同プロデューサー)には今後も注目していきたい。*4

 

残念に思った点

1.よく考えたら…なずさんさ

ほぼないが、しいて言うなら、7姉妹が1人を演じ切るって相当本気出さないと無理あるだろ! あれでいいのか?

公式サイトでもコメント*5されてるけど、水曜日だけ体鍛えてたら他と体形変わってきてばれるだろ!

1人が指失ったからほかの曜日の指も切り落とすっていう爺の判断もイカれてる。かけた指の方を義指でごまかすとかその曜日だけ外で出るのを禁止するとかでいいだろ!(ただ、これが中盤のアクションシーンの熱い伏線になっていたりもする)

…とはいえ、こんな欠点は制作人は気づいてそう。ここは残してもメリットの方がデメリットを上回ると判断したんでしょう。

 

総括

100点くらいの完成度を感じた。

少なくとも、これをブラッシュアップしてより面白くしてみろよ、と監督に言われても俺は何もできない。

公開館数が少ないのだけが不思議な点なので、世の中の人はもっと見に行けばお得だよ、と思います。

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*1:以上自作のあらすじ。公式サイトのあらすじはかなり終盤の展開までネタバレしているので眉間の方は要注意。

*2:「近未来ディストピアSFの量産はもういいから、ちゃんと管理して制限したら? そうコメントしようと思ってたら~」※公式サイトより引用

*3:あくまでも小声でですよ!

*4:来年は警察犬が主人公のコメディを手掛けるらしいけど、そんなほのぼのしたやつ、あうんだろうか?? 期待して待ちたい

*5:「他の姉妹たちは彼女が運動をし過ぎて一人だけ体形がかわってしまうことを心配しているの」※「7人のカレン・セットマン┃公式サイト」より

M-1ファンクラブ#1・2メモ

#1・2「笑い飯哲夫の回~M-1五大事件簿~」

#1出演者:哲夫(笑い飯)、石田明NON STYLE)、杉村太蔵、スーパー・ササダンゴ・マシン、渋谷凪咲NMB48

#2出演者:哲夫(笑い飯)、石田明NON STYLE)、スチャダラパーBOSE、スーパー・ササダンゴ・マシン、渋谷凪咲NMB48

・5位:カナリヤ安達やっと劇場の小競り合いから抜け出せる

・4位:ザ・パンチ過去最強のあだ名をつけられる

・3位:テツandトモ相方にネタ合わせではなくダンス合わせを催促

・2位:変ホ長調芸人らしい挨拶をしないということで陰口をたたかれる

・1位:ハリガネロック大上決勝スタジオに入るときややかがむ

 

杉村太蔵が好きなM-1決勝進出コンビは中川家

注目するのは尼神インター。

 

収録場所は吉本本社。

 

#1で取り上げられた素人漫才師

・たまご&ビクトリア(2回戦敗退)

…「返して、北方領土」。夢路こいしの娘

・めいどのみやげ ティーチャ&サッチー(2回戦敗退)

…結構有名な人

 

・こども漫才師枠

 

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#2で取り上げられた予選参加漫才師

「プロレスラーになれそうなガチムチ漫才師」

・かりすま~ず ミッキーボード あゆ(2回戦敗退)

…あゆと永ちゃんのものまね

・メクルメクリン 川嶋おもち(2回戦敗退)

・よしけん&かんとりー 吉田謙一(1回戦敗退)

・ゆかりてるみ ジェット(2回戦敗退)

・コーラソーダ 兵頭天貴 アンディ・コング(当確)(2回戦敗退)

…アンディベンチプレス180kg、兵頭はからまわり

 

BOSEにとってM-1は競技。紳助の思惑通り。

笑飯、麒麟の衝撃。フットボールアワー優勝。ブラックマヨネーズのパワー。得意のキャラ。

注目しているのはさらば青春の光。能のネタが好き。

競技漫才。

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【M-1グランプリ2017】順々決勝動画感想_準決勝進出コンビ(大阪)

 

hadahit0.hatenablog.com

この続き。

 

見取り図「デート」

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あたおかでしたーっ!

今はやりの漫才はツッコミ主導だと馬鹿よあなたはの新道 竜巳がごみラジオで言っていた。なるほど確かにそうださすが最もお笑いマニアに近いM-1ファイナリストだと。

このフレーズを聞いて思った。

まあツッコミというかボケの領域に片足と両足のかかとくらいはツッコんでるんだけど、とにかくツッコミがボケの役割も担うほど話を運んでいる。

マキタスポーツが『一億総ツッコミ時代』という新書を出したのはいつのことだっけ。

 とにかくまだ、というか今もツッコミ優勢の時代(とき)は動いていないようです。

まあランジャタイとかボケ時代の到来を思わせる2012以降の超新星もいるとはいえ。

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

 

 大自然「鶴の恩返し」

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ただのカレーじゃありません! 日本カレーです。

昔話を題材にした昔話みたいな漫才。たぬきの恩返しのネタとか、大自然はこういう昔話ネタを完全に独自の武器にしてるなあ。

3回戦から1分伸びたことで完全に自分たちのペースでネタができている。

先月給料6万ってホンマかいな。波24とかネタパレとか出てたのに?

セルライトスパ「レンタカー屋さん」

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3回戦と同じ。くすぐりの部分が増えている。というこっちが原型か。

こちらも4分になったことで大須賀のキャラをより丁寧に表現できている。

同じネタで成功した例。

さや香「猿蟹合戦」

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え? これクドカン宮藤官九郎)?

「極端な無知系」別パターン。

個人的にははじめおもんなくて中盤めっちゃ面白くて最後普通だった。

「歌のお兄さん」と同じく「幼児の支店の再発見」がいかんなく発揮される中盤。

あ、果物のカキの種と、おにぎりを!

ぜっったい、イヤー!!

だが、事件は3:13秒に起きる。「ハチ→栗→臼」が復讐の一味になるということを説明する一番面白い場面があんまりハネなかったのだ。特に個人的には臼が生きているという設定は割とスムーズに飲み込んだのが尺の都合を感じて釈然としなかった。

とはいえ、通ったんだから文句は言えまい。

ただ、決勝でたとして 改善点はそこだろう。

ミキ「恋愛相談」

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ここもよく考えたらツッコミ主導の嚆矢だなあ。

あと、もう一つ新道竜巳が言っていたこと、オールド漫才の新解釈(枯れた技術の水平思考?笑)にも当てはまるところがある。

特に恋愛相談みたいな古典的な題材だとそれが如実に出ている。

「あなたは、内気な人間です」

「いつから心理テストが始まっていたんですか?」

 ここだけだったら香川登志緒が台本書いたと言われてもそれほどおかしくない。

若い子に人気芸能人のことよくわかってないっていうのも年配漫才師のやりそうなボケだし。

ポジティブ!

ただ、こういう単語ツッコミは確実にダウンタウン以降のもので、やはりこれは今の漫才師によるオールド漫才の再解釈なのであった。

天竺鼠自由形

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3回戦と同じ。

まあ自由形なので同じも何もないが。

よく考えたらここは完全にボケ主導。

でもこうして同じネタを見ると瀬下の演技力のすごさがわかる。

何度もやるうちに演技の型も出来上がったんだろうが、それすらも感じさせない。

自然。

 

かまいたち「心理テスト」

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3回戦と同じ。

後半にもう1展開加えてきた。

これが完成形か。かまいたち=ごまかしの笑いの方程式にピタリと当てはまる展開だったのでニヤリとした。

エコ木。

アインシュタイン「モテない理由」

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 原点に戻ったかのような顔イジリの連発。

稲田の顔は吉本の宝っていうのは嘘でも誇張でもなんでもないなあ……。

このネタって決勝でやったら、「顔をいじるのは不快」とかってクレームつくだろうか。稲田が自分の武器を自分でイジってるんだからそんなことないと思いたいが、ちょっと悪い予感がする。

はける方向2人とも間違えたのが緊張を表してるなー。

ジャルジャル「変な校内放送」

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ファミレス言ってピンポーンって店員さん呼んだらハンバーグ定食頼んだらパンorライスって聞かれてるやん!

 

「不良の立ち話」じゃなくて「私立男子校のセンスあるやつの立ち話」がジャルジャルの漫才スタイルの型として感じられる特に福徳のしゃべり方を聞いて思う。まあ校内放送っていってますし狙ったもんだとは思うけど。

「正直面白いよりすごいと思っちゃうタイプのネタでは……?」と思うが、どちらかと重い会場でも良くウケている。

生で見るとまた違った迫力があるのだろうか。

霜降り明星「遊園地」

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振付1!!!! 

霜降り明星の実況ネタ。とにかく動きが多い。全部動きボケなんじゃないか。

※実際に数えてみたら遊園地に入ってからは「女の話にしては聴いてられる」の部分以外はそうだった。

この粗品の一言ツッコミもツッコミ主導だなあと思うと同時に、東京ホテイソンの歌舞伎ツッコミはこの亜種だなあと気づいた。

動きボケの弊害か、一個一個は結構大味なんだけど、勢いで審査員も点を入れさせられたんだろう。ほかにここまで動くやつはいなかろうという計算もあったのだろうか。

とろサーモン「旅館」

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久保田の持っている「変な話の下手な気持ち悪い人」というキャラはどこから生まれたのだろうか。ヘルス店長時代の客だろうか。いつも謎の背景を感じさせられる。

ツッコミ主導という観点から考えると、村田はもう少しツッコミにツイストを加えても良いのではないかと思った。ちょっと前ならそれはボケを潰す行為だと非難されただろうが、今は全部盛りこそが正義の時代である、と思う。

最後にはける方向を間違えそうになって正しい方向にすぐ向き直り指さす久保田がなんか悪っぽくて妙にかっこよい。

スーパーマラドーナ「コンパ」

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こいつ薬やってんのかまじでおい!

今回は数年前のスーパーマラドーナを感じさせる田中さんのクレイジーキャラを押し出したネタ。俺は演じ分けネタよりもこの方が好きである。

決勝は3回戦のネタとどっちを先にやるのだろうか。俺はこっちを先にやる方が良いと思う。それが昨年のM-1の自身のネタに対するカウンターになるし、決勝で3回戦のネタをやればそれがそのままこのネタに対するカウンターになるからだ。

でも、ほんとは一昨年のエレベーターを最後に持ってこれたらよりカウンターになって良いはずだが。

からし蓮根「頼れる上司」

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バァイブ!!

 ここその日イチくらいウケてたな。

ツッコミ主導、ボケ主導という話でいうと、ここはその関係が完全にイーブンである。

それが美しい。これはいろいろな歪かつ面白い漫才を見た後だからこそ抱く感慨だろう。こんなに正統派のつくりで、こんなに面白いのはやっぱりおかしいくらいの才能だと思う。

決勝いくやろ。

 

ブレードランナー2049 70点(エラー)

1作目を見ずに『ブレードランナー2049』を見てしまった。

 

 

これはファンに怒られるぞ、と思ってビクビクしながら感想を書いている。

 

――心配せずともあんまり見ている人はいるまい。

 

こころのキートン山田はそういうが、同級生にバカッターで停学になった人とかがいるとどうもね。

 

前提知識が無い状態で見たときのこころの動きはこの通りである(ネタバレあり)。

 

最初の30分

この主人公は良いやつなのか悪いやつなのか? そもそも人間?

なんで壁ボコォ壊してんのにダメージ少ないの?

あ、人造人間だったのね。

あー、なるほど、旧型を新型が駆逐してるわけだ。なんか殺風景なオフィスやなあ。。

…うわ、ええ女出てきた。と思ったらホログラムか。裸にさせたりはしないわけ?

あ、SONY! 片仮名。

未だにこうやってビッグバジェットの映画に出てこれるくらいにはまだ日本は大国扱いされてるんやねえ。これからもそうであれたらいいけどなあ……。

 

次の30分

お、悪の親玉みたいなんでてきた。なるほど、スカイネットとかアンブレラみたいな悪い会社?

おお、人造人間生まれた。レプリカントっていうのね。

うわ! 刺した。 背中ごしに血ぃみえるかな……あんま見えへんな。

そもそもなんで刺したんかな。

あの部下みたいのは人間? やっぱレプリカントか。

簡単に入ってこれるなあ。

 

次の30分

K(ジョー)はなにを探してるんや?

なんであの子どもの強制労働所みたいなとこわかったん?

砂漠ばっかりやなあ。でもすごい売春所みたいなとこもあるし、とりあえず緑はないんやなあ。

 

なんやこの研究所は? 有名? この誕生日のCGはすごいなあどうやって作ったんやろ。

いかにも天才キャラだ。真賀田四季みたい。

 

…お、なるほどね。あのピンクの売春婦が家に来て、切ないやつ。

でもこんなことするよりラブドール的なやつに合体した方が早いのでは?そういう技術はないのかね。なんかポケット入れられてる。スパイ?

 

次の30分

めちゃくちゃK弱いやん! あんなすごい飛行機みたいなやつ、もっとレーザーとかだせよ!

お、助けてくれた。なるほど、どっかに連れて行かすわけか。

あ、犬はいるのね。いい家やなあ。ここに住みたい。

プレスリーとかマリリンモンローとか古くないか? まあこれがサイバーパンクか。

…もっと早く話し合いで解決しなはれよ。

ほら来た。お、K強い! あ、全然弱い。

 

ラスト40分

あれ?なんかつかまってショック受けてる。どういうこと?

(※この時点でKが自分が奇跡の子だと思っていたという事実、心の機微をまだわかっていない)

なるほどこの全員でレジスタンスするわけや、盛り上がるぞ。

あれ、単独行動?

めちゃくちゃ肉弾戦。そもそもどこ行こうとしてたの?

うわ、水攻めで殺すってなんか生々しいな。

 

雪景色はキレイなあ。あ、このおじさんが主役なんか。なるほど。

最後にカワイ子ちゃんとKが幻で遭うとかないのが逆に切ないなあ。

 

上記のように心が動いた。

こうして書くとすごく面白かった気がする。

でも見てた時は眠かった!70点!

エラーと変わらんレベルの採点!

 

 

The Art and Soul of Blade Runner 2049

The Art and Soul of Blade Runner 2049

 

 

Mrs.GreenApple カップリング曲たちの感想『Speaking』~『どこかで日は昇る』 

『Speaking』

 

Speaking(通常盤)

Speaking(通常盤)

 

 

恋と吟

最初のguitarのフレーズめちゃくちゃ聞いたことある。

なんだっけ。

この声が君に届いてればな この声で歌わずにすむのにな(Ah**

 この(Ah**のところが肝だよね。(**はディストーション的な何かを表現している)

普通のボーカルならカットするようなのどをつぶすようにして出る声をあえて出して生かすっていうのは才能だよなあ。

また君を思い歌にするけど 今までのように楽***じゃ***ないな

この楽じゃないなの歌い方とか(***はファズ的な何かを表現している)

こういう変わった歌い方がメタ的に歌詞とリンクする例ってほかにどんなのがあるだろうか?

大人気米津玄師が「しとど晴天大迷惑」(『YANKEE』収録)で似たようなことはやってたけど。

声もでない(×××××)

(×は無言を表している)

えほん

弾き語り時代に作ったんやろなあというアコースティックな曲。

正にB面のグッドソングという様相を呈している。

そういえばよく読んだな この話は

思い出の奥で大切にしておこう

 というオチが綺麗。

 

『サママ・フェスティバル』

 

サママ・フェスティバル!

サママ・フェスティバル!

 

ノニサクウタ

カントリー感のある曲。

『TWELVE』でいえば「庶幾の唄」。

YOUTUBEで歌詞が「ぺらい」と批判されていた。

いつか消えゆくさだめの中 野に咲く花は頑張ってるんだ

 確かに頑張ってるというワードは「負けないこと~」とか「~愛は勝つ」とかを思わせるダサさだ。小林よしのりに批判されてしまう。

でも、結局それらの曲って現代まで残ってるわけで、ポジティブな応援ソングも作っていきますよエンターティナーだからね、というのはよっぽど賢く正しい姿勢ではないかとも思う。

www.youtube.com

いや、こういうの見るとミクチャでフースーヤの真似してる女子高生見たときみたいなうすら寒い嫌悪感が全身に帯びるってのはとてもよくわかるんだけどね。

 

『In the Morning』

 

In the Morning(初回限定盤)(DVD付)

In the Morning(初回限定盤)(DVD付)

 

ツキマシテハ

ペラペラポジティブ歌詞を批判する昔からのファンも納得の哲学/ロック面が強く出た曲。もともと弾き語りの曲だったらしいが、その原型が全く思い浮かばないほどバンドの曲として成立してるな。

あのとき僕からふいに出た言葉で大人たちが困ったのはだからか

 この1文ですごい背景と全能感と共感を引き出すのはすごいなあ。

嫌いな人は正直たくさんいる 切りたくても切れない

それでも人は向き合い続ける 君は甘えすぎている

 弾き語り時代って言ったら16・17なわけでしょ?

それで繊細人怖い人間を甘えすぎていると糾弾するようなメッセージが出せるのは大したもんだなあ。人生何週目だよ。

愛が麻痺って行く

 そして達観していながらこういう若者にしか似合わないし思いつかない言葉の使い方ができるのもまた才能であり、その前のノイズ音のアイディアとかどこの大人が入れ知恵したんだとしか思えないが、いるとしたらその大人も大したもんである。

 

『どこかで日は昇る』 

どこかで日は昇る(通常盤)

どこかで日は昇る(通常盤)

 

 このジャケットを見てもどの層にマーケティングしてるかはよくわからないな。

F-1(20-30代の女性)層?

『笑うまねき猫』っていう清水富美加主演のドラマの主題歌だったらしいが、その映画全く知りもしなかったな。全国ロードショーかい?

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スカイロブドリーマ

歌詞としては全盛期のオレンジレンジぐらいパーティーピーポーな気配がある。

傷ついた日の夜 涙流しながら

少しでも強くなろうとする それでいいんだ

 「サママ~」のYOUTUBEのコメントにサビのメロディはいいっていうのがあったけど、この曲のこの部分もほんとにグッドメロディだ。

スカイロブドリーマ。直訳すると「空が空想家を奪う」。

でもこれであってるやら?気持ちい文字の並びであることは間違いない。

 

SwitCh

なんかフレッシュなタイアップの曲。

キーボード主体の編曲といい、スカイロブドリーマと同系統。

これは生音のシンバルやスネアと打ち込みを組み合わせてるのだろうか?

リズム楽器の音色が複雑で面白い曲。

シャキッとねシャキッとねシャッキとね 目くるめく毎日だけど

 ああ、メガシャキの曲かあ。

と思ったらNHK総合『4時も! シブ5時』のテーマソングだった。

なんだそりゃ。4時にやるなら『シブ4時』でいいだろ。

 

まったく曲が多彩&本人たちが若すぎて「めちゃくちゃ大人の力働いてるだろおい」といいたくなるような曲群であるが、その内実は何とも言えない。

ともあれ、いい曲の多いバンドだなあと思う。

韓国アイドルみたいな見た目と客層になっても構わんよ。

音楽に芯があれば客はついていくだろうよ。まる。