裸で独りぼっち

マジの日記

八木山動物園

昨日、仙台は八木山動物園に行った。

俺の嫁はんは動物が好きだ。

これは彼女の1000ある魅力のうちの一つである。

(というのはハードボイルドな表現を模倣したかっただけ)

 

現地について早々、丸まって寝てしまうので、俺はその横でSHISHAMOを流す。

今一番Spotifyで聞かれている楽曲は『中庭の少女たち』。

そうして、先日三十路となった嫁はんは死にたくなる。

眠りながら、死にたくなる。

 

俺は、トイレに行きたくなる。

戻ってくると嫁はんは完全に死んでいた。

ではなく、眠っていた。

俺は両足をサイドボードにのっけて、運転席を倒して、自分も横たわり、しかし意識のスイッチは切らずに日記を書いたり、『1984』を読んだり。

 

気づくと嫁藩は目覚めて、時刻は14時に近くなる。

さあ、動物を見に行こう。

 

昨日の動物園は晴れていて、動物たちも心なしか元気で、カバは水浴びをして、キリンはシマウマと餌を食む。

 

俺たちはその生態系を乱しながら、奥へ奥へと分け入っていく。

途中でクレープを食べる。

後ろのカップルは初々しくて、男の方が女の方を抱きしめてこすってあっためたりもしていた。

嫁はんはここでも少し死にたくなったのだろうか。

 

死にたい動物が生き生きとした動物を求めて園内をウロウロウロウロ檻の中。

彼奴らは吠えた。

 

家に帰ってからは、花を買いに行って、お持ち帰りで50%オフのピザを購入した。

そして、『大豆田とわ子』7話をNEtflixで視聴して、寝たのだ。

改訂版 生物分類技能検定3級・4級解説集