Mrs.GreenApple カップリング曲たちの感想『Speaking』~『どこかで日は昇る』
『Speaking』
恋と吟
最初のguitarのフレーズめちゃくちゃ聞いたことある。
なんだっけ。
この声が君に届いてればな この声で歌わずにすむのにな(Ah**
この(Ah**のところが肝だよね。(**はディストーション的な何かを表現している)
普通のボーカルならカットするようなのどをつぶすようにして出る声をあえて出して生かすっていうのは才能だよなあ。
また君を思い歌にするけど 今までのように楽***じゃ***ないな
この楽じゃないなの歌い方とか(***はファズ的な何かを表現している)
こういう変わった歌い方がメタ的に歌詞とリンクする例ってほかにどんなのがあるだろうか?
大人気米津玄師が「しとど晴天大迷惑」(『YANKEE』収録)で似たようなことはやってたけど。
声もでない(×××××)
(×は無言を表している)
えほん
弾き語り時代に作ったんやろなあというアコースティックな曲。
正にB面のグッドソングという様相を呈している。
そういえばよく読んだな この話は
思い出の奥で大切にしておこう
というオチが綺麗。
『サママ・フェスティバル』
- アーティスト: Mrs. GREEN APPLE
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2016/06/15
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ノニサクウタ
カントリー感のある曲。
『TWELVE』でいえば「庶幾の唄」。
YOUTUBEで歌詞が「ぺらい」と批判されていた。
いつか消えゆくさだめの中 野に咲く花は頑張ってるんだ
確かに頑張ってるというワードは「負けないこと~」とか「~愛は勝つ」とかを思わせるダサさだ。小林よしのりに批判されてしまう。
でも、結局それらの曲って現代まで残ってるわけで、ポジティブな応援ソングも作っていきますよエンターティナーだからね、というのはよっぽど賢く正しい姿勢ではないかとも思う。
いや、こういうの見るとミクチャでフースーヤの真似してる女子高生見たときみたいなうすら寒い嫌悪感が全身に帯びるってのはとてもよくわかるんだけどね。
『In the Morning』
ツキマシテハ
ペラペラポジティブ歌詞を批判する昔からのファンも納得の哲学/ロック面が強く出た曲。もともと弾き語りの曲だったらしいが、その原型が全く思い浮かばないほどバンドの曲として成立してるな。
あのとき僕からふいに出た言葉で大人たちが困ったのはだからか
この1文ですごい背景と全能感と共感を引き出すのはすごいなあ。
嫌いな人は正直たくさんいる 切りたくても切れない
それでも人は向き合い続ける 君は甘えすぎている
弾き語り時代って言ったら16・17なわけでしょ?
それで繊細人怖い人間を甘えすぎていると糾弾するようなメッセージが出せるのは大したもんだなあ。人生何週目だよ。
愛が麻痺って行く
そして達観していながらこういう若者にしか似合わないし思いつかない言葉の使い方ができるのもまた才能であり、その前のノイズ音のアイディアとかどこの大人が入れ知恵したんだとしか思えないが、いるとしたらその大人も大したもんである。
『どこかで日は昇る』
このジャケットを見てもどの層にマーケティングしてるかはよくわからないな。
F-1(20-30代の女性)層?
『笑うまねき猫』っていう清水富美加主演のドラマの主題歌だったらしいが、その映画全く知りもしなかったな。全国ロードショーかい?
スカイロブドリーマ
歌詞としては全盛期のオレンジレンジぐらいパーティーピーポーな気配がある。
傷ついた日の夜 涙流しながら
少しでも強くなろうとする それでいいんだ
「サママ~」のYOUTUBEのコメントにサビのメロディはいいっていうのがあったけど、この曲のこの部分もほんとにグッドメロディだ。
スカイロブドリーマ。直訳すると「空が空想家を奪う」。
でもこれであってるやら?気持ちい文字の並びであることは間違いない。
SwitCh
なんかフレッシュなタイアップの曲。
キーボード主体の編曲といい、スカイロブドリーマと同系統。
これは生音のシンバルやスネアと打ち込みを組み合わせてるのだろうか?
リズム楽器の音色が複雑で面白い曲。
シャキッとねシャキッとねシャッキとね 目くるめく毎日だけど
ああ、メガシャキの曲かあ。
と思ったらNHK総合『4時も! シブ5時』のテーマソングだった。
なんだそりゃ。4時にやるなら『シブ4時』でいいだろ。
まったく曲が多彩&本人たちが若すぎて「めちゃくちゃ大人の力働いてるだろおい」といいたくなるような曲群であるが、その内実は何とも言えない。
ともあれ、いい曲の多いバンドだなあと思う。
韓国アイドルみたいな見た目と客層になっても構わんよ。
音楽に芯があれば客はついていくだろうよ。まる。