Mrs.GreenApple『Attitude』感想
17曲は少し多すぎたかなという印象。
基本的に前半にリード曲が固まっており、後半にアルバム曲、しかもバラードが連続するのでやや集中力がそがれる。
とはいえ01「InsPirATioN」⇒02「Attitude」までの流れはすごい良かった。
01
「InsPirATioN」
02
「Attitude」
03
「インフェルノ」
(MBS・TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム” TVアニメ「炎炎ノ消防隊」オープニング主題歌)04
「CHEERS」
05
「Viking」
06
「ProPose」
07
「僕のこと」 (第97回全国高校サッカー選手権大会 応援歌)08
「青と夏」 (映画『青夏 きみに恋した30日』主題歌)09
「クダリ」
10
「lovin’」 フジテレビ系「めざましどようび」テーマソング
11
「Ke-Mo Sah-Bee」
12
「ロマンチシズム」 (資生堂SEA BREEZE CMソング)13
「嘘じゃないよ」
14
「How-to」 (エアアジア CMソング)15
「Soup」
16
「Circle」
17
「Folktale」 (♬SoftBank music project CMソング)
ミセスが メジャーデビューしてからのアルバムを並べると、「TWELVE」⇒「Mrs.GREENAPPLE」⇒「ENSEMBLE」⇒「Attitude」となり、何となく交互にモードが入れ替わっている感じがする。
「TWELVE」「ENSEMBLE」はキャッチーに重みが置かれており、「TWELVE」「Attitude」は“聴かせる”アルバムだ。
まだ一周しかしていないので何とも言えないが俺はそもそもキャッチーな音楽が好き⇒ミセスや髭男に代表される昨今のポップロックが好きという流れなので前者の方が好みではある。
もちろん既発のリード曲はみなキャッチーであり、耳残りするのだが。
今回のアルバムでも「CHEERS」「Viking」「Ke-Mo Sah-Bee」などは文句なしにキャッチーで亜r。
特に「Ke-Mo Sah-Bee」は最近こういうイントロの曲をたくさん聞いた覚えはあるのだが、音の種類の圧力でやっぱりミセス印としか言いようのないものになっているのだ。
そして、「Attitude」。思えばリード曲とアルバムタイトルを一致させるのは今回が初ではないか。
それだけ力が入っている曲だといえる。
「InsPirATioN」にて、譜起こしをしているのだろうか?打ち込みをしているのだろうか?カタカタという音声が聞こえ、多種多様な曲のアイディアが20秒にも満たない感覚で入れ替えられる。
キャッチーという点のみで統一されたジャンルレスが魅力なのがこのバンドで、特に前作『ENSEMBLE』ではその魅力が発揮されていたが、要素が一曲に集約され、そして、ゴージャスなオーケストラサウンドで、次の曲へ“音”が進められる。
キャッチなメロディに隠れるはそう、偶像(Attitude)
vo.大森元気の創作に向かう態度が詠われる。
セルフタイトルアルバム『Mrs.GreenApple』と同じく、いや、もっとパーソナルなことを歌うのがこのアルバムで、フジファブリックで言うところの『バウムクーヘン』のような作品なのかもしれない。
もしくは映画X-menシリーズの『ローガン』、トイストーリーの『トイストーリー4』。
とはいえ、今回のアルバム曲例えば『soup』や『circle』にそこまで個人的な情念が込められていた感じはなく、むしろ普遍的な恋愛とか友達関係の曲が増えたなという印象なのだが。
ただ、素直に思ったことを歌おうというプランがあったんだろなとは思う。
さて、まだまだバカ若いバンドなのでとにかく今後にも期待しかない。
次回作はきっとキャッチー全開の俺好み名盤だ。