仙人モード
とりあえず安全にクローンは作れた。
安心してほしい。
パソコンの仕組みとか、コード理論とか、昔は「わかる」ということすらわからなかったことがだんだんわかっていて楽しい。これがわかるようになったのはひとえに承認欲求とか、将来の不安とか人生の悩みみたいなものがだいぶ除去されて好きなことだけやっていきれればいいやというモードになったからだ。
このモードを仮に仙人モードと呼ぶ。
仙人モードにどれだけ若いうちに入れるかが生きやすさを大幅に左右する。
滑らかに生きているように見えるあいつは、運や家庭環境のおかげで仙人モードを早くに手に入れたのだ。あるいは本人の努力もあるかもしれないが、それを言い出すとメリトクラシー論争になるからやめようぜ。
宮迫さ~ん!
雨上がり決死隊の解散に皆ごちゃごちゃいうが、そもそもコンビとしてそこまで機能していた姿を俺は知らないので、別にそんなに変わらない気もする。
あれは解散報告ではなく、ほぼ芸人、宮迫博之の生前葬だったし、一度は山の7合目あたりまで上り詰めながら、がけからの大ジャンプを極めた故人の話をああだこうだとしているなかで、その張本人がウロチョロするという構図が面白くて好事家以外もなんやかんや口を出したのだろう。
宮迫は仙人モードに入っていないので成仏できておらず、最後も「あきらめません!」とストーリーと構図を作って、それがまた視聴者の反感を買った。
しかし、まあ普通に生活費が必要でYouTubeを始めたとしたらそれはやむをえないことだし、ホトちゃんだってゴルフのYouTubeを結果として始めたのだから、あまり現状変わらない気もする。
まあ、不義理はあったにせよ。
でも、義理なんてインターネットの人たちの一番嫌いなそれじゃないかね。
なんてごちゃごちゃ考えている時点で俺の仙人モードも練度が足りぬ。
ニンニン。