ぶんぶんがやってきた
昨日はぶんぶんが来たので一緒に温泉に行った。
一人旅の帰りに立ち寄ってくれたのだ。
俺の狭い観測範囲では、休日に一人旅をしている人間が一番幸福度が高い。
人間は旅と発見のために生きるべきであるという俺の考えに適合しているからだろう。
俺が人は働くべきとか、他者の幸福のために生きるべきとか思っていたらまた結果は違うのかもしれない。
ぶんぶんはお昼に盛岡に到着する予定だったので、それまでは大忙しでピアノを弾いたり少しだけ原稿を進めたりした。
何か予定がある前の大忙しは、あとから思うと非常に効率の良い動きができていることが多い。
諦めず何かに着手するのだ。
ぶんぶんがついたとの連絡を電話で受け取ったので、ルーミーを走らせる。
雪がぱらつき始めていて、町は寒い。
ぶんぶんを待たせるわけにはいかない。
ぶん。
昼ご飯はどうしようかとぶんぶんがいうが、俺の意見は特にない。
というわけで、フェザン地下のにぎり清次郎(回転ずし)で済ませることに。
ぶんぶんにおごってもらってしまった。
ぶんぶんはおごってくれる予感がしていたのだが、またも断れなかった。
ありがたい話である。
そこからまたもぶんぶんの意見を聞いて、温泉へ。
愛隣館という花巻駅ほど近くの旅館である。
温泉に3時間近くつかる。
道中の降雪は激しく、車がスリップしないかとひやひやものだったが、さすがに東北に5年もいると慣れたものであった。
ぶんぶんからもらったお土産のラーメンをかかえて嫁はんの待つ家に帰った。