イヤホン
ryokou kara kaette kitannda
イヤホンをなくした。
イヤッホーとはとても言えない気分だ。
旅館の館着着のポケットに忘れてきたかもしれないし、旅館に二回の小上がりに忘れてきたかもしれないし、2日目に立ち寄った伊賀絵里温泉の休憩所に置いてきたかもしれない。
ノンタンなんて読んでる場合じゃなかった。
9000円くらいするのに。チクショー!
と文句を言っても仕方がない10月のはじまり。
2021年度の後半スタート。
別に何のレースもやってないからね。
特にスタートダッシュも何もないけどね。
旅行から帰ってきた。
車で家にまっすぐ向かう。
特による必要はない。
当然ながら、家というのは人間にとって一番の安らぎの場であることが多い。
そういう風に恣意的にデザインできるからである。
しかし、長々と家とスーパーや職場の往復を続けていると、だんだん家が嫌になる。
そこで、旅をする。すると、家のやすらぎが重曹に6時間付けた後のシンクのように、たちどころに輝きを伴って魅力を爆発させる。
というわけで家に帰った。
が、2、3時間ほど和んで再度出発した。
今回は慰安旅行だったので、かなり復活が早かったのである。
かといって家が嫌になったわけではない。
ともかく我々は一路蔦屋書店に向かった。
豆腐屋さんの前を通り過ぎ、店内で本を物色する。
都合3度もトイレに行って、帰りには忍者がガムを運ぶアナログゲームに挑戦し、敗北とガムの味を知って帰宅した。
そう、俺はイヤホンをなくした。