ニューヨークのオールナイトニッポン0終了に寄せて
2017年3月30日(木)にニューヨークのオールナイトニッポン0が終わった。
最終回は本番でも言っていたとおり話すことが無かったようで
正直そんなに面白くなかったが、1年間毎週楽しみに聴いていた。
終了を機に、印象に残った回の振り返りと終了原因の分析をしたいと思う。
印象残り回1:第一回
ニューヨークの前に終了したラブレターズに電話を掛けるくだりに「面白い!」と思いリスナーとなるきっかけとなった。
それまであまりよく知らなかったのだが、皮肉とセンスを武器にしたとがった若手の空気をムンムンにまとっていて、アルピーロスから抜け出せず芳しい反応を返さない
ラジオファンが狭量だと感じていた。
印象残り回2:女子高生にはまろう回
第一回スペシャルウィークの企画。「ちいぽぽさん」という言葉を覚えた。
ゲストもなしに最初のスペシャルウィーク大丈夫か?と思ったのだが、
ここにニューヨークのANN0の本質が表れている気がする。
その点については後述。
印象残り回3:ヤリマン2万7000円事件の回
ニューヨークのANN0の中では神回と呼ばれている回だ。
準レギュラーさらば青春の光森田と屋敷がコンパで知り合った女に
イかれ、ヤリマン良いやつ説がピンチに陥る回。
内容についてはこちら。
印象残り回4:セフレ回
正直、「WANIMAかっ」のコーナーがセフレのコーナーに変わったときは
どやねんと思ったのだが、結果としてはやはり印象に残る回となった。
岡村隆史のANNにもオカチェラーのコーナーという形で影響を与えることになったわけだし……。
このラジオのせいでディズニー映画『モアナと伝説の海』のPVに映る加藤ミリヤが「病的に痩せてんな……」と変なところに目が行くようになってしまった。
印象残り回5:キングコング西野ゲスト回
最初はノンスタ井上のスキャンダルに言及しない2人にいらだったが、
プペルの一件を「新しい詐欺の手口」と表現できる屋敷のワードセンスは
見上げたものだと上から目線で思った。
印象残り回6:新春ラジオ放談
元IVS企画ADの屋敷人脈等で集めたIVS所属のディレクター・フジテレビのディレクター・吉本の社員を交えた対談。
フジテレビDの「マジで給料下がってる」「現場は面白いテレビ作ろうって言ってるけど上はパキッとした(ある程度のニーズが見えてる=ありきたりな)番組を作れという」などのあけすけな発言が良かった。
このころは2人がなんかテレビに熱かったね。
印象残り回7:ノンスタ石田のお笑い論
紳竜の研究における紳助の講義的な面白さ、ね。
そんなにおしゃべりの面白い人だと思ってなかったんやけど、
芸の分析についてはわかりやすく、筋が通って
明快だった。
石田が究極という漫才師は中川家、千鳥など人が漫才にのるコンビ。
システムはやればやるほどからくりが見えて嫌になるんやろなー。
それでも、ジャルジャルのような新しいシステムを生み出した漫才を目にすると天才や!と俺などは思ってしまう。
そこが浅いのかね。
なんて終わったかという話
もちろん、いちばんは売れ切らんかったからです。
キングオブコント2回戦落ちは思った以上に痛かった。
M-1決勝いったらちゃうかっんかなあ。
でも、今のシステムでは頭打ち感があって決勝には行けそうもないが。
それに加えて、以下の理由があると思う。
1.はがき職人に愛されなかった
聴収率はよかったらしいけど、はがき数は少なかったんじゃないか?
マドンナ帝国とLの二枚看板状態になってたけど、
マドンナ帝国はともかく、Lはほかの番組で一切名前きかんし。
コーナーも不人気で短命に終わるものばかりだった。
俺は「WANIMAかっ」が好きだったからあれを「最近はがきの質が下がってきた」などという理由で終わらしたのは今でも失敗だったと思う。
はがきの質が悪いのはコーナーのせいじゃなく、職人が集まってないからだろう。
2.童貞に愛されなかった
やっぱ面白いハガキ職人は童貞多いのだ、たぶん。
いや、童貞に安易に媚びうるのはもはやダサいラジオやん、という意味は分かる。
そうじゃないのがニューヨークANNの良さであった。
でも、結局それが最終回の出待ちが30人そこそこだったことにもつながったよな。
現実、まだ時代は変わっていないのだ。。
第一回を女子高生にはまろう回にしたのも(結局、こんなラジオ女子高生が聴くかいという落ちありきとはいえ)そういうラジオ尖りの現れ。
セフレに目を付けたのも。
そういうラジオが今まで踏んできた後塵は排さんぞという意識が実力に追いついてなかたのかなあ。
屋敷&嶋佐
屋敷はご存知の通りめちゃめちゃ達者。
初めて知ったのはやまちゃんがつぶしたい若手5位に上げたときだが
それだけのフレーズセンス、瞬発力はすごい。
スーパー○○(EX:スーパー人間)、ウンコ○○(EX:ウンコ西野カナ(ウンコみたいにどうしようもない西野カナのこと))などはすごく真似したくなる。
でも、愛想笑いせえへんのは嶋佐。
最終回の日、岡村に「ダサいっすよ」と口火を切ったのも嶋佐だったし、
「ネタが最後につながるのはおーってなるけど面白くねえ」といったのも嶋佐だ。
どっかイってる。芸人らしさがある。
屋敷は礼儀正しく、同支社卒のええとこの子ぉ感が嶋佐と比較すると見え隠れする。
とにかく、屋敷が顔役となり、嶋佐がクレイジーさを徐々に見せるという売れ方を
今後はしていくことになるだろう。
そのときには、再びラジオをやってほしいものである。
TBS拾ったってくれー。