20200925_TENET、『ザ・ボーイズ』シーズン2の3・4話
TENETを見た。
なるほど、わからんくてもう一度見たくなるけどもう一度見るカロリーはたかい。もう一回みればもうちょっと理解できるんちゃうかというレベル設定が上手いよなー。
中盤になってなるほどこの映画におけるTENET(教条・主義)とは“視点を誰に置くか”ということなんだなーと理解した。過去に逆行する主人公(名もなき男だが)に視点を置けば順行する過去の人々は逆回しで動くことになる。
つまり、自分の視点次第で進んでいる方向が変わるのだ。
序盤は「ん?これ逆回しなのか普通なのかどっち?」とわからない部分が多かったのだがこのポイントを軸に見ればもう少し整理して見れる気がする。
とはいえ、その視点=TENETが明示されていないという映画ならではのメリットを利用しているのがこの映画のミソで、セイターが視点を支配しているように見えなくもない場面もあり、そういう時はやはり主人公は逆行し、窮地に立たされる。
だからこそ、勝ち名乗りとして「俺は“主人公”だ」というのが成り立つのだ。とはいえニールが結局ずっと逆行だったのか? キャサリンを治療できたのは逆行×2することで逆行する銃の球を順行に戻すことができたから? など疑問は絶えない。
体力があればもう一度見るところだが……。
オーディオコメンタリーつきが良いなあ。
https://note.com/iso_zin_/n/n1735240d4cfa
このnoteでだいたい理解した。
なるほど、TENETがTENの鏡写しだったとはなあ。
いきやね。
それでも未来人の考えてることがよくわからんと言うか、逆行世界を作ってそこで生きていこうと思うなら、現代人も全員逆行させる人類全逆行計画を遂行すればよいのでは?
少なくともセイターみたいな危なっかしいやつ一人に役割を託す必要はないわなあと思う。
まあ、時間について取り扱うとこういう矛盾が出てきてしまうので、祖父殺しのパラドクスで一応作中でタッチしておいて説明官僚ということにしたんだろうなあと思う。
映画を見て、珈琲を読んでいい御身分である。
夜は『ザ・ボーイズ』シーズン2の3・4話を見た。
面白い。
なんならファーストシーズンよりもいいかもしれない。
クジラの胴体にヨットがぶっ刺さったシーンは笑ってしまった。
ヒューイがちょっとうざく、ブッチャーのようにイライラしてしまうけど、
まあそこは許容できる範囲である。
4話の女性の独白(のちにディープのお見合い相手だったことがわかる)は恋愛リアリティショーをパロディしてるのかね?
BLMを正面からパロってるようなリバティーとか、一見言いたいこというけど自由な新時代のオピニオンリーダーに見えて差別主義者のストームフロントとか、火薬庫みたいな問題にしっかり踏み込んでいるのがえらいと思う。