俺は臆病を許さない
嫁はんがおらず、俺はギターを弾いたり漫画を描いたりする。
漫画を少年ジャンプルーキーにあげる。
曲をフりクルにあげる。
漫画も曲も上手な人がいっぱいおり、冷静に見てここでなんか抜きん出たいというやつがいればそりゃほかのことをやっている暇はないなと思う。
残酷なのには、それにもかかわらず結果が出ず色々手を出したやつの何かがホームラン的に当たることもあることだ。
まあ、そんな苦しいレースに、しかもコンテンツあまりの時代に参加するのは楽しめない限りはつらすぎる。
当たり前かもしれないが、これは本当のことだ。
今稼げる手段は大事にしないといけないなーと思うが、大事にしつつ大事にしないのが重要なのだ。
朝から『ゴジラVSコング』を見た。
手ひどく批判している。
とはいえ俺はゴジラのお宅ではないのであんまり熱情を持って何か言えるような立場にはないのだが、なにが癇に障ったかというとその置きに行った姿勢と置きにも行けていない結果だと思う。
とにかく、俺は臆病者だが、その裏返しで臆病になっている創作者を見るにつけ、なんだか厭になってしまうのだ。
臆病というか、無難に平均点を取りに行く姿勢というか。
かといって、無謀に挑戦しておおすべりしたものも手ひどく批判するので、結局すごくすごくてすごいものしか受け付けないワガママな観客だというだけの話だが。
後昨日は、百年の孤独を読み終えた。
全然合わない小説だし、レビューを見てもわからないという意見が多数なのに、全否定する人が少ないのは、置きに行っていないその姿勢、批判されようがそんなのおかまいなしだというガルシアマルケスの気概が伝わるからだと思う。
行間がほとんどないので、その本文から伝わるのだ。