裸で独りぼっち

マジの日記

慎重/視野と『バットマン&ロビン』ネタバレ感想

昨日は記事を2本。

終わらせることはたやすかった。

確実に前よりスピードが上がっている。それに、質もどちらかと言えば上がっているのではないか。

それは、この媒体の記事はこんな感じで書けばある程度及第点に達するだろう……という見積もりができ、またそれに対してある程度自由度を伴ったアプローチが取れるようになったからだ。

思えば2年前の俺は、もっとがちがちでWebのビジネス系の記事というのはSEO対策が完璧で、正確で、まずはそこからスタートすると思っていた。

しかしそれは、SEO記事という一ジャンルであって、それはそれで重要なテクニックだが、記事の質はそんなところに依存しないし、そうじゃないから価値を持つメディアもある。

そして、何より金に余裕ができたので意図に沿わない記事は依頼されなくなっても全然困りやしない。

 

結局金かよ、と思うが、それもある。

衣食足りて礼節を知るし、将来の見通しが立って初めて視座が上がるのだ。

身長が高くなり、それに伴って視野も広がるのが心の作用であって、視座だけ上がって足元しか見えていなかったり遠くは見えるけどそれに成長が追い付いていなかったりしてはやはりちぐはぐなのだ。

 

朝は『バットマン&ロビン』をアマプラで見た。

世間は大批判だが、俺は大好きという珍しいパターンだった。

バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲

聞いてたんといい意味で違う!
面白かったー。
ルックもいいし、登場人物のキャラクターとしての心理描写に全く矛盾がなかった。
「完璧」な映画だ。

俺が思うにこの映画に対する批判は「登場人物がそろいもそろってバカ」というところに集約されると思う。ただ、バカだとすると何の矛盾もない。完璧な作劇なのだ。
俺はバットマンシリーズに愛着がなく、本シリーズで視聴したのもこれだけなので、バットマンポイズンアイビーの誘惑にメロメロになろうが、ロビンが女をめぐって仲たがいしようが、ベインがただの操り人形だろうが、まったくもって構わないのである。

バットマンという看板を掲げるから違和感があるかもしれない。でも、。「バッツォマン」というC級作品としてみたと思ってほしい。

まず、ルックがいい。怪しげで厚塗りなアメコミの質感を再現している。ポイズンアイビーのアジトとか、ゴッサムタワーとか、アイスクリームの建物とか、なんかアメコミ見てるなあ~って気になる。
それに登場人物が繰り出すアメリカ丸出しのジョーク!「用法は守れよ」とか「アダムと悪女(イヴール)だ」とか、こういうのいくらでも欲しい。
で、ストーリー自体も妻を失った悲劇の悪党フリーズとそれを利用しようとする過激環境活動家のポイズンアイビーという構図は敵の心情として理解しやすい。ペンギンとかジョーカーとはまた別の存在として存在感があると思う。
ここまでのシリーズの流れを知らないので、ここまで露骨な特殊能力を使うとかはバットマンでありなの??疑問も浮かぶし、だからノーランバットマンはシリアスに傾いたんだろうなとは思うけど、正直ダークナイトは別にして他2本よりは圧倒的にこちらの方が好きだし、何ならアベンジャーズよりも好きかもしれない。
舐めてたのが良かったのかもしれないけど、満足度は高かった。
やっぱ人の評判で判断しちゃいかんな。