スピードボーイ
記事を書くスピードは上がっている。
なんとなくこれくらいでいいやのハードルが出来上がったからだ。
かつての俺は「承認」を求めていた。
俺が作った記事の価値は人が判断すると思っていたし、それにどれだけ寄せていけるかが仕事人の能力だと思っていた。
しかし、それは貧すれば鈍する考えだった。
実のところ、俺がいいと思ったものが一番いいのである。
だが、先方の考えとか世の何らかのしがらみなどでクオリティを落とさなければならないことはある。
というかそんなことばかりだ。
そこでいかにクオリティを落とさず、結果としてなにがしかの予想されるKPIを達成し、今後の俺の利益に我田引水できるかが重要なのである。
まあ、そんなことできる保証がないじゃないか!という話なのだが、この不安定な世の中において「保証」は高くつく。
「保証」を最安値で手に入れられる最高にお得なプランが企業に勤めるということなので、それをやらない時点で、保証とはいったん無縁の人間になったと考えるべきである。
とまあ、こういった理論で毎日を過ごしている。
嫁はんは忙しく働いている。
BPMの速い曲を聴くと手が早くなる。
YouTubeで1.5倍速にして自分のピアノ弾いてみた動画を聴くと、早いというだけで細かいミスがごまかされる。
速さは質をごまかす。
スピードボーイたれ。