20201012_胃と死生観
例えば、今日ステージ4の胃がんが見つかって余命3日と宣言されたとする(どんな胃がんだ)。
その場合、俺はどんな感情になるだろうか。
今想像するとそれほど悲しくはない。
特にやり残したことや思い残したことがないからだ。積極的に死にに行くほど嫌なことはないし、漫画を読んだり嫁はんとドラマを見たりうまい飯を食ったりするのは喜びだが、それがあるから生きているというよりは、まず「生きている」がデフォルトで存在して、なるべく通っていきたいルートにそれらが落ちているという方が認識に近い。
俺の人生はひたすら前に進んでアイテムを拾いまくるソーシャルゲームのようなものだ。
後退するという選択肢はないし、なるべくならアイテムを拾いたい。
ダメージを食らう道は通りたくないし、スコアもできれば伸ばしたい。
しあし、死<ゲームオーバー>に追いつかれてしまったとしてそれは仕方のないことである。
別に悲しいとかつらいとかない。
このゲームが至上の面白さだとは思わないし、しばらく電源をオフにして休憩するのもいいかもしれない。
要するに何が言いたいかというと、胃が痛くて病院に行った。
別に何の診断が下されたわけでもなく胃カメラ検査の予約をして、薬をもらって終わりである。
原因はおそらく土日の暴食だ。
特に土曜の芋煮で肉と芋煮とケーキを食べたのがたたった。
腹も下っている。
しかし、胸のあたりにしょうがキャンディーが詰まったようにポカポカイガイガする状態はなかなか居心地が悪いものである。
フォビドゥン澁川の『スナックバス江』を電子書籍で購入して7巻(最新刊)まで読んだ。漫画を買うなんて贅沢な感じがするが、よく考えたら中学生の時はこの何倍も漫画を買っていたぞ。
大人なんだからこれくらいしていいのだ。
働いているのだ。
夜は中華がゆをつくった。
病院で新たに出されたうすっらメロン味のどろどろの薬を15ml飲んでから食事をとる。
胃の粘膜をこのドロドロで保護するらしい。