20201031_ハロウィンモーニング
ハロウィンの始まりである。
朝から嫁はんとモーニングを食べにカフェに行く。
盛岡には映画館通りがあり、さらに劇場通りもある。
俺は映画館通りは100編通っているが、劇場通りについぞ足を踏み入れたことはなかった。
──しかし今回、カフェに行く“ついで”に劇場前に辿り着く。
カフェはおそらく夫婦で経営しており、こだわりのミルひき珈琲は馥郁とした香りを漂わす。
モーニングを食べようと思っていたのだが、もっと食べたくなった。
俺はほっとサンドを、嫁はんはオムレツとバタートースト&ブルーベリートーストを食べる。
店主が何やら会話を始める。
「写メ用意しといて」という言葉。
ムム。
ここは劇場通りだし、何か役者でも来るのか? 有名人がお忍びで来たらどうしよう!
と思っていた。
俺たちは入口入ってすぐのカウンターに、ドアに背を向けて座っていた。
その背後のガラスにお目当ての人たちが移ったらしい。
どうぞ、の言葉とともにしずしずと入ってきたのは
──母親と2人の禰豆子(鬼滅の刃)であった。
ハロウィンでコスプレをした親子がトリックオアトリート(おやつをくれなきゃいたずらするぞ!)をしにきたのだ。
この思わぬ期待はずれからの心満たし(別の思いが満たされた)に思わずわれら夫婦もにっこり。
店を出た後は「もっとコスプレ子どもを見せろ」といわんばかりに肴町の商店街へ向かう。
果たして、子供たちがわんさかアーケードにあふれていた。
眼福を得て、家路についた。