裸で独りぼっち

マジの日記

手書きPOWER

ふつか。

初売りもはじまるわい。

昼前に少し家を出てみる。

嫁はんともに。

エコバッグを持って。

雪が降り積もった道は

つるつるとすべりやすく

嫁はんは、

「いやだいやだ」

と駄々をこねる。

新潟育ちのクセに軟弱だ

という俺も道で滑るし

ややぶかぶかの靴が靴擦れして痛い。

痛みをこらえながら、カビみたいな白い雪に大言われたアスファルト

歩く。

 

年賀所を出す。

年賀状を出さなければならないと思っていた。

年賀状をコンビニで買う。

年賀はがきだが、正確には。

ミスタードーナツに入って

年賀状のあて名とメッセージを

手書きする。

 

手書きには力がある。

以前は馬鹿にしていた。

俺は字が下手である。

タイピングすればいいだろうが

活版印刷なめんな

と思っていた。

しかし、高校自分に受験体験記みたいなものを

学校で渡されたので

読んでみたときに、

「あ、手書きはちがうな」

と思った。

 

印刷文字と手書き文字で書かれた文章が混在していたのだが、

明らかに手書き文字の方が読む気が起こるのだ。

アナログとデジタル。

その違いを目で思い知った。

 

なので、俺は年賀状の返信を手で書く。

まあ、6枚くらいしか届いていないからできることである。