田舎でくらそう
田舎で暮らすことにした。
自宅で遅く起きる。
田舎町に単身赴任状態で土日だけ帰ってくる嫁はんだが、どんどん田舎に嫌気がさし、弱っている。
その理由の筆頭として挙げられるのが「飯がまずい」ということだ。
島出身でおじいちゃんが釣ってきた新鮮な魚介類を思うさま楽しんで育った嫁はん。
田舎は人間関係がめんどくさかろうとも、娯楽が乏しかろうとも、飯だけはうまいはずだという希望があったらしい。
しかし、職場の近くの弁当屋が食ってられないまずさなのだという。
かといって自炊ができる生活の余裕はない。
あまり楽しい職場ではないのだ。
そんな状況を遠くから手をこまねいていていた俺だが、いつまでの対岸の火事としてはいられない。
俺は豪奢ないかだでぷかぷか浮かぶドリフター。
しかし、そのいかだは嫁はんの出資の元製造維持されているのであり、嫁はんが火だるまとなったら同時に燃え盛って海の藻屑となってしまうのだ。
田舎ですむとしても、モバイルwifiがうまい具合に通ってくれたので実はあんまり不便はない。
曲作りがネックだなと思っていたのだけれど、bandlabがアップデートされていい感じになっていた。
というわけで田舎でくらそう