小市民と花
昨日一番良かったことは、花をかったことだ。
嫁はんが職場のメンター的な先輩にもらった花瓶。結婚式でもらった花と造花をとりあえず飾っていたのだが、生花の方は上手くドライフラワーにはならず、根腐れしていたらしい。
ということで、空っぽの花瓶が残された。
その穴を埋めるための彩りを俺たちは欲していたのだ(主に嫁はんが)。
アジサイを中心に見繕ってもらった花束。
買いに行くときに、同じマンションのポストになぜかバラが投かんされていておっと思った。
あれはSNSに投稿させて住所を特定するための罠だったんじゃないかー?
危ない。
夜ご飯を作り、風呂に入る。
嫁はんは「結婚ってつまらないね」とか「結婚っていいなあ」とか「死にてえ」とか「帰りたい」とか「おまえはいいなあ」とか「いやだあ」とか、よく言う。
昨日は「結婚ってつまらないね」と言った。
俺はそれに対して俺は結婚に期待を持たずに結婚したので存外いいものだと思っている。君は期待値が高すぎたんじゃないか?というが、どうもクリティカルな返答ではないらしい。
ならばと「人生の可能性が閉じていく、青春が終わること自体をつまらなく思っているのであって結婚に限ったことじゃないんじゃない?」と問う。
そっちの方がしっくりきたようだった。
俺は友達にほとんどあっておらず、企業にも所属していない。
だから、まるで俺と嫁はんとだけであと大半の人類との接触が立たれたディストピアSFのような世界を生きているのだ。
まあ、コロナで多くの人がそうなったかもしれないが、こちとらコロナ前からそうである。
しかし、つまらなくない。面白いか、と言われるとそうでもないが、ストレスがない。
結局俺は生まれた時のゲージを維持していければそれでいいのだ。
まあ、結婚してゲージは上がった実感があるけど。
小市民の歌を作ろう。