雨の動物園
昨日は動物園に行った。
嫁はんは動物が好きで、植物が好きで、田舎が好きだという。
俺はどちらかと言えば都会派だが、たまには動物を見たっていい。
朝、少しだけの労働を終えた嫁はんを伴い、まずは腹ごなしに向かう。
パスタを食べようと思っていたのに、結果としてはラーメンを食べることになった。
駐車場がそちらに近かったのである。
そして、結果オーライだった。
美味いラーメンをたべ、しとしとと雨が降る中、山の中の動物園へ向かう。
雨の中行くのは、一か八かの行為だ。
もしかしたら、足元がぐしゃぐしゃになって、動物も引っ込んでいて、何にも楽しくないかもしれない。
でも、この流れで美術館とか屋根のある所へ逃げ込むのもまた、密になったり混んでいた理して、リスキーな気はしていた。
俺たちは、ゼロリスクではいられない。
Aのリスクとメリット、Bのリスクとメリットを比較していずれかを選ぶ。
その選ぶという行為は、究極的にはルーレットを押すのと変わりない。
あとはルビコン川を渡って…地面に足がつく感触が得られるか、奈落の水底へ沈むかを判断するだけである。
結果として、今回は渡りきれた。
ちょうどよく動物たちとの邂逅を楽しみ、家へと帰る。
本を買って。
雨の動物園は人もおらず、どうぶつたちは心なしか元気でよかった。