映画『OLD』ネタバレ感想
昨日はトラブル続きで大変だった。
延焼を防ぐことができたのはよかったポイントだ。
こうやって良いポイントに目を向けて気分を回復させ、最悪を想定して問題に対処する。
その両輪が大切である。
以前は悪いことから目をそらして気分を高めるのは逃げじゃないのか、とケッペキショウ的に考えていたが、それは逃げではないのだ。
戦略的楽観である。
俺は戦略的でないと楽観できない。たぶん嫁はんもそうだろう。
耳をそばだてて森の声を聴き、襲い来る外敵から即座に身を守る。
そうやって生きてきた草食小動物なのだ。
しかし、シカは時としてトラ以上に獰猛である。
守りに入ってアクティブになりすぎないように気を付けることも意外と重要だ。
ともかく、昨日のピザ(L)は俺の胃袋にも嫁はんの胃袋にもダメージを与えたようである。
夜ご飯はおかゆと中華スープにすると決めた。
といいつつ、映画も見たりした。
之もまた、幸福にあえて目を向けるためなのだ。
絶対小説とか漫画でやった方がいいことをあえて映画でやるシャマランイズムだった。
正直ツッコみどころは近年みた映画の中でも随一くらいに多い。・なんで髪や爪は死んでるから成長しないっていうロジックやのに、死んだ死体はすぐ白骨化するねん!
・成長に伴って子供が腹減るから食い物いっぱいあるっていうけど、そういう風に身体が変化し続けてるとしたら全員が常に腹減るだろ!ていうか死ぬだろ
・年の取り方がアナログじゃなくてデジタルにぱっと変わる。確かにじわじわ老化していくとこはメイクでさりげなくやってたけど。それにしてもクリスタルとか終盤腰曲がるまで変わらなすぎじゃないか。子供は急に11→18→おっさんになるし。
・製薬会社の実験で効果を確かめるための陰謀だったっていう真相だけど、そもそもいっぱい飲み薬飲んでそれでOKとかそういうことじゃないだろ医療は! 効き目のある薬なら何度か飲む必要があるし、それなら普通の治験でいいし。
・映画のタイトル教えろ!ただ、どうにもきらいになれないのは「絶対小説でやった方がいいことを何とか映画でやってる!」というチャレンジ精神で唯一無二な作品になっているからだ。この状況でこんなこと起こったら面白くない?というアイディアは確かに面白い。傷がすぐ治って手術もらくちんとか(あんなん切除すればいいって話じゃない気もするが)、骨が固まってボキボキ人間になっちゃうとか、子供が30分で生まれるとか。
これこそ本気にせずに見るのがおすすめな映画である。
嘘を楽しもう。