マネー、マネー～理不尽なまでに～

.嫌いだお前なんて！

理不尽な怒りを蓄えて生きる今日この頃。

それは一本線ではなく、ひとつは階下から、ひとつは東京からオレを刺激するのだ。

金、金、金！！

俺は恋愛しないタイプだぜ。そんな理不尽な感情にはとらわれまい、囚われる気持ちがよくわからないと思っていたが、金には理不尽に執着している。

まるで昔話の狡猾で洞穴住まいのチンパンジーのように俺は指をなめなめ金を数え、持っていかれるとなると憤怒する。

俺の蓄えた獲物を奪うな！

そうはいっても法やある程度の倫理と心中するくらいの常識はわきまえられていてよかった。礼節が「人間」をつくる。

文化やルールがこの世にない自然状態ならば俺は闘争に次ぐ闘争の果てにサバンナの大地で派手に息を引き取っていただろう。

それが悪い人生だとは思わないが。

ともかく現状、金が「必要」ではないが、欲しく、失うとなると内臓をはがされるようにつらい。

現金に身体を張ることに異論はないが、時間を奪われることには抵抗感がある。

だから、細々とライター稼業をやって小銭を稼ぎ、贅沢をしないで過ごしているつもりだ。

とはいえ、もう少し具体的に「策」を考えて動いても良いのかもしれぬ。

なんせ本当は時間はたっぷりあるのだ。