職人になりたい
この2年くらい、ずっと「そうか俺は“職人”になりたかったんだ」という認識が固まっていた。
その条件は以下の通り。
・もくもくと基本コミュニケーションを取らずに進められる
・作ったものが形となってのこる
・なんかちゃらちゃらしていない
・スキルが専門性として具体的で分かりやすい
しかし、そのハードルとなるのが「弟子入り」か「理系大学or専門学校入学」以外で職人になる道があるのかという問題である。
もしくはフォークリフトとか危険物取扱とか免許に挑戦するもの良いかもしれない。
それは職人なのか? 南部鉄器とか伊万里焼とかつくるのが職人じゃないの?
と疑問を抱いた方もいるだろう。
それは俺から言わせれば狭義の職人である。
ここで俺が言う職人は、なにか確固たる技術で食っていて作ったものが形として残る職業くらいの意味でとらえてもらえるといい。
そうなると例えばプログラマーとかライターも入らないのかという問題が生じる。
俺はライターの末席に足を置いているが、それに安心できないのは、どうしてもこんなのだれでもできるよ、という気分がぬぐえないからだ。
でも、それは誰でもできるレベルにとどまっているからで、本当に「職人」になりたいならライターとしてもっと頑張れよ、という話で済む気もする。
幸い金に困っていないのだから採算度外視で記事を作り、売り込み、知見を蓄えポジションを気づけばよいではないか。
単著を出せるあるいはゴーストライターとしての仕事が得られるあるいは独自の路線を切り開くところまでたどり着ければそれは立派な職人だ。
と理屈ではそうなる。
しかし、そうなると「黙々感の喪失」とか「コミュニケーションの手間」とか「悪い人間に利用されるコスト」とかがリスクとして考えられ、それが嫌だから現状に留まっているんだろうなあと思う。
なかなか難しいが、黙々ともっとブログとかではない確固たるメディアを作ることがたぶん一番安全で自分の好き勝手出来ることだろう。
サーバーはあるしな。