偏っている。

誰かに褒められると「悪いことが起きるんじゃあないか」と身構えてしまうタイプだ。

俺はこれを、「バランスを取りたい」というベクトルが俺の無意識を動かす大きなエネルギーとなっているからではないかと推察している。

それでは、誰かにけなされると「自分で自分を称揚しなきゃ」という気持ちが浮かび上がるんだろうか。

わからん。

youtu.be

このYouTubeチャンネルは『さがす』の評論をもっと見たくて探していたら浮かび上がってきた。毎回1時間越えで、主に邦画の監督を招待して、映画の話をじっくり聞くというもの。

かなり手間暇かかっている様子だが、登録者は5690人（2022年3月5日19:05現在）とさほどでもない。

こういった現象を見るにつけ、「サブカルは所詮サブカルだ」と思う。

そして、霜降り明星のYouTubeのサブチャンネルにおいて、せいやのチャンネルを粗品が大きく上回っているのを見るにつけ、潜在的なオタクとヤンキーの層の厚さに頭がくらくらする。

パチンコをやらず、ギャンブルもやらず、タバコも吸わず、映画をたまに見て、邦ロックを聞き、大学にはとりあえず通うという俺の「普通」は何にも普通ではないのだ。

偏っている。

みんな、はてなブックマークもチェックしないし、なんとなくネットの男女論を眺めて動向を知ったりしないし、アトロクも聞いたことがないし、NTRエロ小説でしこったりもしない。

平凡さが異常で、ポピュリズムから俺は零れ落ちて、だけれど衆目を集めているわけではないので、もう見つけることなんてできない。

有象無象になれないのに、有象無象なのだ、うおう。

この不可思議な状態、バランスを重んじる俺としては望むべくところなのかもしれない。

だけど、やっぱりどうしても偏っているので、同時に居心地が悪い。

日本人に限定したところで、人類は多すぎる。

100人の村じゃないのだ。