何もしない、という邪悪
嫁さんがいる土曜日なので少し起きるのが遅い。
その前の番は嫁はんはビールを飲み、俺は炭酸水をパインアメの味がするパインジュースで割ったものを。
10:30から美容室を予約しているとのこと。1時間もなかったので家を出て、パン屋を襲撃する。
俺はイチゴとカスタードがのったデニッシュとエビカツバーガーを食べる。嫁はんはサーターアンダギーとチーズパン。
朝から俺はお盛んである。
嫁はんが美容室へ行ったので、俺はドトールで仕事をして待つ。
あるいは日記を書こうかと思ったのだが、仕事の方が進んだ。
嫁はんを回収して、昼飯を探しに行く。
怒り出す嫁はん。その理由は、車を買い替える買い替えるといいながら買い替えていない、動き出してもいない現状に気が付いたからだ。
俺は車なんてなくてもいいくらいの温度感だが、嫁はんは仕事で使う可能性がある。
そして、東北の冬は厳しい。
もっと頑丈な四駆の車を手に入れるのだ。
俺は俺がいるわけじゃないのにな~っと他人面で突き放していたが、そうも言ってられない。なにせ嫁はんは忙しく、そのおかげで我が家の台所事情も潤っているのだ。
意思とサービス精神の欠如が俺の邪悪である。
何もやらない、という邪悪。小市民の悪癖。
とかく現世では罪に問われにくいそれではあるが、実際のことろ家族としては最悪に近いかもしれない。
性根を入れ替えた方が良い。
昼ご飯はカレーを食べた。
サリサリカレー。なかなかにうまい。
本屋などを巡った末、家に帰る。
『愛がなんだ』を見ようと嫁はんと話していたのだが、なんか雰囲気を伺っているうちにそういう感じでもなくなってしまった。
相席食堂の昔の回をみて、眠った。