20200923_荒夜行動(我関せず)
俺には悩みがない。
なぜなら働いていないからだ。
おっと、それに加えて生活が保障されているからでもある。
それに一応社会に必要とされている仕事もあり、プライべートで必要としてくれる人もいる。
それ以上は望めんのだ。
さて、俺からしてみれば女房はそのわりを食って見える。
働きづくめで、来年以降仕事をうまく責任を持ってやっていけるか不安に思っている。
セックスも少ない。
そんな俺はせめて精神的支柱でなければならないと思うのだが、そんな責任を背負って立つような人間ではない。
仕事を言い訳にして嫁はんを支え切れていない気がする。
俺が蛇蝎のごとく嫌っている“仕事”を言い訳に嫁はんを支えるという業務から逃げるのはひどく滑稽なことのように思える。
でも、逃げて逃げて少しだけ袖をつかませてみれば、仕事というのは実にかわいいやつなのだ。
俺はヒモ的状態に耐えられるほど強い心もメタ的な超越も持てていないのだと思う。
だからそう、(あああのいまいましい!)仕事に必要もないのに従事しているのだ。
そうはいっても大金持ちではないしお金は欲しいのだけれど。
夜の散歩に出歩いてみた。
嫁はんにとっては荒夜、俺にとっては散歩道だろうか。
ふと、気になった。