絶好調になるとイタくなる
朝ごはんは米と味噌汁と緑茶と昨日の角煮。
嫁はんは味噌汁だけをぐぐいと飲み切って忙しく職場に向かう。
朝ごはんをよく食べるタイプなのは嫁はんで、俺は朝はご飯はいらないくらいだったのだが、役割が入れ替わってきているようだ。
というより、労働の忙しさが嫁はんから生気を失わせ、嫁藩に合わせて早起きしている俺は生気が満ち満ちてきている。
労働は悪い。人生の25%くらいでいい。
嫁はんは88%くらい労働で、俺が今40%くらい。
明らかにバランスが悪い。
しかし、嫁はんには使命と責任があり、俺には収入とキャリアハイがないという問題もある。
みんなどうして働いているんだろう?
将来が不安だからか、子供を不自由させないためか。
正直なところ将来なんてわからないし、子供が不自由になるかどうかは最低限飯食わせてたら子供次第だろと思うんだけど、やっぱり考えが浅いのかな。
というか、現実から目をそらしているのかな。
と思うが、夢想以上の幸福なんてない。
現世は夢、夜の夢こそ真とは、そういう意味だよね、乱歩先生?
とこんな構文も使ってしまえるほど絶好調だ。
俺は、絶好調になるとイタくなるのだ。
この夢をつづけつつ、嫁はんや友人も楽できるようなドリームランドをつくるぜと、君はマイケルじみた夢想を語る。
夜ご飯に冷やし中華を作った。
さっぱり味が好きな嫁はんだった。
俺もいい加減胃が弱いのだからそっちにもっと研究対象を移していくべきかもしれない。
頭が若いからこってり味につい向かってしまうけど、体は正直である。