まずい飯もつくる
色んなものをちょっとずつ進める毎日。
何かに集中はせんのか。
せんのや。
──と答えて僕は家を出る。
ラジオを聴きながら。
こういう文体になるのはWebライター病なのか。それとも単にラノベっぽい気もする。しかしラノベに詳しくないのでよくわからん。
ブルータスのマンガ特集号を買った。この世には俺の知らない漫画が山ほどある。結構マンガ好きを自任している俺が知らない漫画で市場が成立して、作者はご飯を食べている。でかい経済圏にしか目がいかないけれども、本当は極小の経済圏が山ほどあるのだ。
俺だって、あんまり誰もに知られない文を書いてまあ、多分一人暮らしだったらぎりぎり暮らせるくらいの金を今のところ稼いでいるわけで、馬鹿にしたもんじゃない其れの一部だ。
「其れ」だって。
お昼ご飯はマクドナルドで食べた。ビッグマック。ビッグマックのソースは何で構成されているのかとうむむ……と考えてみる。
・マヨネーズ
・酢
・塩
あたりはあるだろう。
夜はたことほうれんそうのレモンクリームパスタを作った。
米どころ出身の嫁はんは俺が冷凍した飯を厭がる。
「こんなの米じゃない」という。
そして、さっぱり味を食べたいというそれが故のチョイスだ。
思い付きで入れたたこはやはり相性が悪くなかった。
俺はなんとなく味を分析できる程度の味覚はあるのだ。
ただ、まずいものへの許容度が高いのでときにまずい飯も作る。
そういう人間だ。