5人の好きな漫画家を選ぶ
嫁はんがおらん。
一応8時半には起きる。
規則正しく早起きがいいなんて、やっぱりホントみたいだ。
流石に日曜の朝から歌を歌ったりギターを弾いたりするのはばかられるので日記を書いたりする。うー。
俺が目覚めるまでの段階にはいくつかあって、やはり服を寝間着から普段着へ着替えるときに何かが変わるのは否定できない。
俺は衣食住のうち、衣を非常に軽視しているのだけれど、そんな俺の「心境」にも衣は確実に影響を及ぼすのだ。
文化とか文明とかア・プリオリに思えるものはやはり軽視しては足元をすくわれるなと思う。
まあ、掬われたところで布団に倒れ込むだけなんだが。
──そう、俺は背後に布団がないと安心できない。
でも、布団に自ら倒れ込んで眠ってしまうのは恐ろしくて仕方がないのだ。
だから、一応パジャマを着替えて街に出る。
盛岡の大通りでは「お弁当パラダイス」というイベントが開催されていた。今の御時世だから仕方ないが、持って帰らなければ食べれないお弁当を人々が街を楽しみたいイベントで売るというのは矛盾してるなと思う。
それでも結構売り切れた店舗があったけど。
お昼ごはんと原稿一本をドトールで済ませる。ときに発揮される集中力。
明日は俺の誕生日なんだ。
夜、嫁はんが帰ってくる。腹は減っていないらしい。手塚治虫の『七色いんこ』の詳細について詳しく語られた。
それから、好きな漫画家5人を選ぼうという話へ。
俺は今なら以下の5人になる。
・福本伸行
・うめざわしゅん
・阿部共実
・鬼頭莫宏
・山本英夫
5人選ぶというのがミソだ。
好きというと手塚治虫や冨樫義博などみんな好きなやつだって入ってくるが、選ぶとなると、そこで「これを選ぶことで自分がどういうものが好きと思われていいと思っているか──どう思われたいか」が必然的に浮かび上がってくるのだ。
こうしてみると、おれは「奇抜な設定と話のテーマ・問いが分かちがたく存在し、そのワンテーマについてストーリーのネタバラシとともに掘り返される」作品が好きだということがわかる。
つまり、漫画をストーリー以上に作者との思想の共鳴の場と考えているのだ。
嫁はんの5人は
・種村有菜
などだった。
嫁はんは「ロマンを愛する女子の中二病」らしい。
夫婦でも全然違うものだ。でも、中学生の心がどこかにあるという点はつながっているのかもしれない。でも、それはみんなそうかもしれない。