休日が下手な嫁はんとの休日
嫁はんは休日が下手糞だ。
ワーカホリックで強迫観念症的である。
すぐに仕事のことを考えてしまう。
そして(本人弁によると)ワーッとなる。
ほかの人はもっとうまく仕事とプライベートを両立できているように見えるらしい。
「そんなことないよ。みんなそうだよ」と俺は言うが、そんなものは気休めにしかならないし、実際のところ気休めにもなっていない。
精神は肉体に支配される。
美味いものを食い、適度に運動をし、SEXをして身体を健全からしめるのだ。
美味いパンが食いたいということで車で13分ほど走らせたところにあるカフェに足を運ぶ。
ワイパーがフロントガラスと摩擦して「キュッ」と音を立てるのがどうしても嫁はんはイラつくらしく、怒りながら運転する。
BGMの『SHISHAMO7』も怒りとワイパーに上書きされて楽しめない。
パニーニとスペインオムレツとコーヒー。
なかなか優雅な食事じゃないか?
それを並べて、本を読みながら食べるのは穏やかな時間。
打ちっぱなしのコンクリートと古い本のにおい。
30分ほどで腰を上げる。
俺たちは一路小岩井農場へ。
嫁はんの静岡の友人からお茶やお菓子がもらえたので、お返しを送るのだ。
結果、チーズ詰め合わせを選択。
ついでにカルビやソーセージやハロウミ(焼いて食べるチーズ)を買って帰る。
「うちに冷凍のハラミがあるから焼いて食べよう」。
実は車を買い替えたいと思っている。
というわけでトヨタへ。
色々とあって迷う。
200万~300万というところか。
決して安くはない。
その後、雑貨屋兼インテリアショップで入浴剤やアクセサリー、ミルクジャムなどを買って帰る。
穏やかで整頓されている場所が嫁はんは好きだ。
次の休みは模様替えをしよう、と話した。